【2021就活・転職】目標設定とキャリアプランについて

新年明けましておめでとうございます。

キャリアコンサルタント三上です。

 

新年にふさわしく(?)目標設定とキャリアプランについてでです。

 

身もふたもないことを言ってしまうと、自分でキャリアを完全にプランニング(計画的に)歩むことは不可能です。

なぜなら、未来は完全に予測不可能だからです。実際、2019年に2020年がこんな激しい変化を予測できた人はほとんどいなかったでしょう。

 

それを前提に、2人の学者のキャリア理論をご紹介します。

■キャリアの8割は偶然によって決定される?

キャリアの8割は偶然によって決定されるとし、「計画された偶発性理論」は、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論です。

 

プランド・ハプン・スタンスとも略されるこの理論に納得できることは多いです。

人生のほとんどを、中長期的に計画し、それを着実に実行できる人がいないわけではありませんが、途中で横やりが入ったり、計画外の予期せぬ出来事に遭遇して、まさかの軌道修正を迫られることも往々にしてあるからです。

 

ただ、クランボルツはそれをネガティブにとらえているのではなく、むしろ肯定的に、予期しない出来事、偶発的な出来事を自ら呼び寄せて、偶然の中で計画的にキャリアを構築していくことを提唱しています。そこで重要になるのが以下の通りです。

 

(1)「好奇心」 ―― たえず新しい学習の機会を模索し続けること

(2)「持続性」 ―― 失敗に屈せず、努力し続けること

(3)「楽観性」 ―― 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること

(4)「柔軟性」 ―― こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること

(5)「冒険心」 ―― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

 

要するに、予想外、計画外の出来事を自らコントロールし、人生を前向きに選択的に歩んでいくためには、好奇心や挑戦心を持って行動していくということです。

 

 

■自分にとっての「キャリアの軸(アンカー)」は何か

では、そのチャンスを的確につかみ取り、自分の描くキャリアに進んでいくためには、自分の中にある大切にしている価値観、つまり軸を明確にする必要があると考えます。

 

アメリカ合衆国の心理学者であるエドガー・シャインは、 ある人が自らのキャリアを選択する際に、最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観や欲求のこと、また、周囲が変化しても自己の内面で不動なもののことをいいます。

要するに、何かを選択して決めて進むときに、「これだけは譲れないという最上位の価値観」を認識することの重要性を説いています。それをシャインは、  船が動かないように海に落とすアンカー=錨(いかり)にたとえ、一般的には「キャリア・アンカー理論」と呼ばれています。

1.全般管理コンピタンス

組織の中で責任ある役割を担うこと:集団を統率し、権限を行使して、組織の中で責任ある役割を担うことに幸せを感じる。

2.専門・職能別コンピタンス

自分の専門性や技術が高まること:特定の分野で能力を発揮し、自分の専門性や技術が高まることに幸せを感じる。

3.保障・安定

安定的に1つの組織に属すること:一つの組織に忠誠を尽くし、社会的・経済的な安定を得ることを望む。

4.起業家的創造性

クリエイティブに新しいことを生み出すこと:リスクを恐れず、クリエイティブに新しいものを創り出すことを望む。

5.自律と独立

自分で独立すること:組織のルールや規則に縛られず、自分のやり方で仕事を進めていくことを望む。

6.社会への貢献

社会を良くしたり他人に奉仕したりすること:社会的に意義のあることを成し遂げる機会を、転職してでも求めようとする。

7.純粋なチャレンジ

解決困難な問題に挑戦すること:解決困難に見える問題の解決や手ごわいライバルとの競争にやりがいを感じる。

8.ワーク・ライフ・バランス…個人的な欲求と、家族と、仕事とのバランス調整をすること:個人的な欲求や家族の願望、自分の仕事などのバランスや調整に力をいれる。

 

これら8つの分類の中で最重要の価値観をよりどころにして、職業を選択していこうということです。

確かに、自分が職業人生の転機において、何らかの判断や意思決定を迫られたときに、自分が一番大切にしている価値観、絶対譲れない条件って何だろうと考えたことがある人は少なくないと思います。

 

ただ、これは「何の仕事に就きたいか」という願望ではなく、「どのように生きて(働いて)いきたいか」という観点から見なくてはなりません。市況によって職業選択は変化していくものではありますが、大事にしている価値観=アンカーは、どんな世の中の、どの時代においても不変のものだからです。

 

以上です。

人生はたった3万日。

「思い通りにならないキャリアプラン」だとしても、「物事の見かたや捉え方は思い通り」ですから、自分の選択と覚悟で悔いの少ないキャリアを歩んでいきましょう。

 

今年もよろしくお願いします。

 byキャリアコンサルタント三上雄也