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履歴書に写真・年齢・性別は必要ない

こんにちは、代々木キャリアセンター アドバイザーの三上です。
履歴書に写真・年齢・性別は必要ない
2006年から14年以上人事採用業務に関わっていますが、未だに私の中には「男らしさや女らしさの定義」が明確に存在しています。そのため私は、ES添削や面接対策でアドバイスを行う際には、先入観=ジェンダーバイアスがかからないように、発注者である就職・転職希望者本人が自主的にお知らせくださる以外、年齢はもちろん性別は絶対に確認しません。
私は、長子である男が絶対的な権力を持ち組織(家族)を支配する家父長制(かふちょうせい、もはや死語W)のもと育ちました。もちろん、スマホもTwitterも無いザ・昭和な家庭でしたから、「男の子なんだから泣くな」とか、「女のくせに生意気だ」的な、今ではコンプラ的にあり得ないことが家庭の中でも社会でも常識でしたし、私もそれが正しいと思い、疑問も持たずに生きてきました。一方、労働状況・環境については、男女雇用機会均等法成立(1986年4月)からもうすぐ35年経過しますが、男女間の溝はほとんど埋まっていないな、と感じています。
どの辺が変わっていないと感じるかと言えば、履歴書です。
本来、就職や転職の際の応募書類に関して、写真、性別、年齢など差別の観点から聞いてはならないのですが、未だにあります。(根拠:同法に準拠する雇用対策法)得に、証明写真=視覚に与える心象情報は文字より強く、客観的な評価に多大な影響を与えるため避けたいところですが、結局は人が人を選考する以上、好き嫌いバイアスは必ずかかります。採用現場で、ブスとかデブとかイケメンとか、名だたる大手日系企業の選考でたくさん聞いてきました…。
そのような事情から、より近い将来にはAI人事が主観的な感情抜きに、添削や面接を行う方が健全な就職活動になると私は思っています。公正中立な選考が行われるのであれば、AI技術やディープラーニングの進化によって私の仕事が奪われても全く構わないと思っています。人が感情を持つ以上、好き嫌いで人を判断するのは自分含め責められませんから。
で、そのような能力評価と無関係な人種や性別、年齢が評価に一定の影響を与えていることは差別だと当たり前のことを言うと、「何でもかんでも差別と叫ぶな」とか、「マイノリティだから被害者意識が強すぎる」など、驚くようなことを言われてしまいます。それらを論理的に説明・反論するのではなく、「のび太のくせに生意気だ」的な的外れで非ロジカルな理由で全てうやむやにスポイルされてしまう。(個人的には、婚姻の有無も聞く必要あります?って思います)
行政や法律の不作為を責めるのでは何の解決にもなりませんし、世の中の常識を変えていくには相当時間がかかることも実感しています。現に、今では「男らしく」とか「女子力」という言葉に違和感を覚える人も、10年前はそれが普通でしたが変わってきていますね。常識とされるあらゆる諸問題に対して、一人ひとりが「私は(一人の人間として)こう思う」を、発信し続けることが重要であると考えています。
たばこを例にすると、30年前は有名司会者がスタジオでたばこをふかしながら客席に向かって話していましたが、今じゃ考えられません。昔は、喫煙と禁煙の比率が7:3くらいでしたが、今は全く逆転しています。改正健康増進法により、都内では2020 年4月から飲食店は原則屋内禁煙になります。社会は急速に変化していき、これからもそのスピードはさらに増すことを考えれば、5年前の常識が5年後には非常識になることも。
少なくとも、履歴書に性別・年齢・写真・婚姻の有無を記載する必要はないと私は考えます。しかし、雇用対策法10条の例外に、「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を期間の定めのない労働契約の対象として募集・採用する場合」と、事実上年齢制限=差別が許されています。しかし、これも5年後には変わっているかもしれません。
国や政策に頼ることなく、一人ひとりの意識を変えていく小さな積み重ねから常識は変わっていくかと思います。
私自身、自分の中にある「男らしさ・女らしさ」は未だ厳然として残っていることも事実ですので、まず自分からその殻を破り、目の前の就職・転職希望の方々の「個」に寄り添っていきたいと思います。

 

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