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柔軟性と公務員の壁

こんにちは、代々木キャリアセンター アドバイザーの三上です。
■柔軟性と公務員の壁
公務員や国立大学勤務時代に私が感じたのは「公務員と柔軟性は相容れない」ことです。
ルール厳守で例外は一切認めないの典型が、今回の新型コロナウィルスの政府対応に関して、入国禁止措置は湖北省のみで、隣接の長慶や湖南などの症状患者は保健師(公務員)は原則対応出来ないという「湖北縛り」。
これ、いかにも日本的というかルールと横並び厳守で特例は絶対に許さない規律文化だなと。
 
さて。本件と自分が経験したこととは規模が違い過ぎますが、某大学教務部で学生にホチキスを貸すか貸さないかで議論になったことがあります。(くだらねぇ…笑)いやいや、そんなんサッサと貸してやれよって話なのですが、誰かが貸したらそれが学生間に広まる→
広まると貸してください学生が増える→
特にレポート提出時期は業務が回らなくなるから貸し出し禁止にする→
すると「他の人は(以前は)貸してもらったのに不公平だ」と言われる→
結果、公平性や信頼を損なうことを恐れ、貸さないという厳格なルール(規律・規則)が出来る。
 
ルール遵守と公平性の担保の難しさ‪がまさにこの事例だと感じています。
つまり、ある誰かにえこひいき=柔軟な対応すると、別の誰かが必ず「あの人にだけ特別扱いは不公平だ!」と言う。秩序と公平性が保たれず、信頼性が損なわれる事態を恐れる。結果、例外なくルールに則った対応となり、公務員は思考停止だと批判される。‬ウィルス対応に関してきっと保健師さんも悩ましいところ…‬。
ホチキスは結局、教務部内カウンターにチェーンでくくりつけて設置するってことで落ち着いたのですが、じゃあハサミはどうする?ノリは?みたいな議論に発生していく(マジくだらない笑)…。
 
この、柔軟性=特別扱いやえこひいきといった、世の中で暗黙かつ平然と行われていることが、建前でしか議論されないからこういうことが起きるのかなと。公益や公共の利益を最優先に考えれば、今は物流が途絶える経済的なダメージよりも公衆衛生の方が大事だよねとか、そのためならある程度の不平等も辞さないよねといった、もっと現実的な議論がされるはずのですが、不公平や信頼の失墜を恐れて小手先のホチキス議論にスポイルされてしまうのではないかと。
 
ただ悩ましいのが、柔軟な対応を一切認めないことからこそ秩序が保たれ、ルール遵守が徹底しているからこそ、こんにちの日本人のモラルやマナー意識が高いのもまた事実。(電車のドア前に皆ちゃんと並ぶし)
すなわち、1ミリでもそのルールを破る=柔軟な対応をしてしまうと、公務員の信用や信頼性を低下させるという考えが根強いため、硬直化した役所の人格や価値観を形成していると考えます。
 
もう随分前から官民一体とか産学官連携がホットワードですが遅々として進まないので笑、私ふくめて受益者、つまり国民一人ひとりがどれだけ不公平に耐えられるか。そして、公の利益に資するのであれば、柔軟対応という名の不平等や不公平=「あの人、あのエリア、あの属性の人達だけズルイ!」といったえこひいきを理性的に許せるかが、公務員の柔軟性を高めるかもしれないと考えています。
 
元公務員的には、役所の人たちをディスる気どころか尊敬してますし、今回ウィルスの国内発生状況を29名(2/13時点)でUPした厚労省はマジグッジョブだと思います(世界から見た日本という対外的、国際世論の観点から)。
国も保健師も公務員の皆さん最前線で頑張っているし、自分は自分ができることとを行い、不平等不公平を受け入れられる器でいたいと思うのでした。

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