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チームプレイという名の同調圧力

こんにちは、代々木キャリアセンター アドバイザーの三上です。
■チームプレイという名の同調圧力
もし、「本を読まない人は嫌いだ、いやむしろちょっとバカにしてる」と誰かが発信した場合、本を読まない人にとっては、自分をバカにされたと思って怒るかもしれません。
少し広げて、「日本はオワコン」とか「アジアのリーダーは今、中国」みたいなことを言うと、だったら日本から出ていけみたいな極論にも、似た怒りの感情が見透かされます。
自分と異なる価値観を尊重すると頭で分かっていても、自分の違う考えを持つ人を排除し、横並びや同調性みたいな組織論で成長してきた日本の島国気質から、昨今流行りの多様性って相容れないのかなと思ってしまうことがあります。
移民受け入れに否定的なのも、外野から来る「異質」を恐れ、排除する傾向が大陸系より島国日本は強い気がしていて。(ブレグジット決定の島国イギリスも似た傾向?)
本を読まない人がいたっていいし、日本が嫌いとか住みづらいと思う人が居たって全然いいですよね、それこそ多様性かなと。
2000年からこの20年間で、経済は中国に、エンタメは韓国にことごとく持っていかれて、それでも日本の技術力は世界一とか、規律や礼儀を重んじる素晴らしい国民性みたいな論調って、私はとても違和感があります。
経済成長が右肩上がりで組織の枠組みで守られていた時代はまだ良かったものの、組織は個を使い捨ての駒くらいにしか考えていないことなんて肌感覚で皆なんとなく分かってるはず。
しかし、それでもなお、「和をもって尊しとなす」的な発想は、現代のような急速な変化に柔軟に対応することが出来ないため、今の世の中にマッチしてない気がしているのです。日本全体を覆っているこの閉塞感の正体はきっと、このチームという名の同調圧力に加え、ルール&横並び厳守で、特例は絶対に許さない規律文化そのものなのかも知れません。
もちろん、統制しやすい社会、とりわけ成長段階においてはそれが有効だったかもしれませんが、成熟期を30年前に迎え、あとは緩やかに衰退していく過程においてもなお、同じ統制手法では立ち行かないし、そんな社会にアイデアとかクリエイティビティは生まれにくいと思います。
そもそも、肩書き、組織、枠組み、国籍が背景にある以前に、その人=個そのものを評価する仕組みと教育が本来先にあるべきではと考えますし、新しいことに惑わされるのはよくないものの、古い価値観に囚われすぎるのはもっと害だと考えます。
日本が大好きだからこそ、自身のアイデンティティを揺さぶられたときに「あ、もしかしてご指摘の通りかも」と、いったん立ち止まり、自分の中で整理し、落とし込み、価値観を再定義することこそ、新しい考えが生まれたり、多様性の尊重への一歩になったりするのかなと、ぼんやり考えています。
最後に。今回、92回米国アカデミー賞の授賞式で、メーキャップ賞を受賞したカズ・ヒロさん。
彼は授賞式後の会見で、日本の経験が受賞に生きたかを問われ、「こう言うのは申し訳ないのだが、私は日本を去って、米国人になった。(日本の)文化が嫌になってしまい、夢をかなえるのが難しいからだ。それで(今は)ここに住んでいる。ごめんなさい」と語ったそうです。
 
この言葉がとても悲しかったし心にグサっときました。あぁ、まさに自分のモヤモヤの核心だなぁって…。
 
ビューティフル(令)ハーモニー(和)ニッポン。私は美しく和を尊ぶ気があるのでしょうか笑。
私は日本が好きだし勇気もないので海外に行く気は今のころありませんが、少なくともチームプレイという名の同調圧力には決して屈せずに個を貫きたいと、あらためて考えるのでした。

 

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