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銀行は逆に今が「ねらい目」なワケ

◆採用減は一般職(事務職)のみ

AI技術の更なる進歩が予測される社会を生きる中で、銀行の果たす役割や仕事内容にも少しずつ効率化の変化が起きています。

 

メガバンクが採用数を大幅に絞ったことは割記憶に新しいですが、削減されたのはいわゆる一般職(事務職)であり、総合職に大幅削減はありません。

 

また、地方銀行や信用金庫については、メガバンク以上に経営が厳しいです。メガバンクは海外に活路を見出しているところですが、地域に根差した営業活動エリアが限定されている地銀・信金には、メガバンクほどの体力もノウハウもなく、関連法の規制が強いため、今後も再編が加速し地域を超えた合併や統廃合が進むことが予測されます。地方は特に、貸したくても貸せない、借り手が居ないという状況が続き、融資残高が伸び悩んでいる状況が数年続いています。

 

それでは、なぜ金融をとりまく状況が厳しさを増す中で、銀行に入ることがねらい目なのか。

 

 

◆銀行の仕事は事務が8割?

それは、かつて銀行業務の多くを占めていた膨大で煩雑な「事務」業務が、AIやシステム化によってかなり効率化が進んだからです。

ここ10年ほどを見ていても、事務の量が明らかに減りましたし、かつて銀行業務の仕事はその内容の7割~8割が事務業務と言われていましたが、その部分に関してAIに取って代わってもらえるとなると、残り2割、3割の重要な顧客との交渉業務や想像力を働かせて企画提案していく重要な仕事に注力できるということになります。

 

また、採用側の事情を見ていても、かつてほどの人気が落ちて近年就職先ランキングのベスト10にも入れなくなったメガバンクは、その採用ハードルを下げているようにも見受けられます。商社や損保には勝てず、コンサルに流れている状況もうかがえるため、メガバンク各社は採用が死活問題となっており、リクルーターやOB・OGを今まで以上に駆使しながら、銀行業務のやりがいや夢を語り、就活生の母集団形成に努めています。

 

また、数学に強くないとは入れないとか、理系は厳しいという噂もありますが、そんなことは全くありませんし、むしろ、ガチな文系も、理系人材も大歓迎です。顧客の要望が多様化、高度専門化、複雑化している現状と、これから国内の足場固めが済んだのちには海外展開をさらに加速させて収益を保たなければなりませんから、人間にしか出来ない想像力を働かせながらあらゆる専門分野、領域の背景を持った人材は大歓迎です。

 

しかし、実際にはうまく採用は進んでおらず、かといって大幅に求める人材のハードルを下げるわけにもいきませんので、採用目標未達成で終えるケースも増えています。とはいえ、大幅に採用数実績を下げてしまうと、そのイメージがまた就活生から魅力を落として離れてしまうというジレンマもあるため、なかなか落とせない。ですから、今がねらい目という理由です。

 

◆上位大学なら3人に一人は内定

特に3メガのうちで、青い銀行であれば、旧帝大なら3人に一人、GMARCH以上であれば、よほど変わった人ではない限り(少なくとも、性格的に問題なくて、学生時代に打ち込んだことが明確に伝えることができる人なら)5人に一人は採用されている印象です。

 

正直、総合職以外の職種はお勧めできませんし、地銀・信金もかなり厳しいとは思いますので、メガバンクの総合職か総合リテール職狙いで、たとえ第一志望ではなくともエントリーしておくことを勧めます。

銀行は、経営者の夢を応援することができる、素晴らしい職業ですし、人に真剣に向き合いながら仕事に熱中したい人は是非受けてみてください。