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憧れでは務まらない「コンサル」の仕事(2/2回)

憧れでは務まらない「コンサル」の仕事(2/2回)

 

前回の記事では、コンサルの仕事は膨大な資料づくりに時間と気力・体力を消耗しながら愚直に地道に数百ページにおよぶ提案のための報告書をつくり上げる、毎日が卒業論文作成作業に近いことを伝えました。

 

それでは、では、コンサルタントの本質的な提供とは何でしょうか。

 

 

コンサルタントの本質的な値は、「認識」を示すこと

コンサルタントは課題解決のプロ集団というイメージが強いですが、半分正解で半分間違っています。コンサル業務の本質は、解くべき根源的な問いを模索し続けて仮説を立てることです。

 

クライアントは明確に課題を理解しているようで、そうではないケースが多いです。要するに、何を解決すればみが解消されるのか分からないというです。

 

理由が分からないが売上が低迷している商品やサービスについて、あなたが介在することでどのような見解を示すことができるか。これこそが、コンサルタントの本質的な提供価値です。検証する能力が解を導く力であり、仮説を立てる能力が解くべき問いを立てる力という位置づけになります。

 

例えば、売上がここ数年伸び悩んでいるクライアントのグラフを見て、自分なりの物の認識(ものの見かたや捉え方)を示すことができるのか。この検証のための仮の課題設定に対して、営業人員や広告費を増やすという以前に、「そもそもこのサービス自体に限界にているのではないか」と自分が「認識」できるかどうか。

 

◆解くべき問いを立てることの難しさ

自身の認識を明確にしたうえで、適切な報告書によってクライアントの認識を変えなければ、実行支援は出来ません。いかに適切に仮説を立て、膨大な業務に追われている社長にして、一瞬にして正確にメッセえ、その認識を覆すには、一つひとつの言葉の使い方、念的の描き方、ストのつなげ方に一切の妥協は許されません。

 

これは一朝一夕で身につけられるものでなはく、プロジェクトメンバーが数時間会議室にこもって思考し続けることは往々にしてあります。しかし、このように一見非効率に見えるタフに考え続ける作業の繰り返しの中で、一人ひとりの異なる認識が合わさって初めて仮説がより筋の良いものに昇華され、質の高い提案書(報告書)につながっていきます。

 

 

つまり、コンサルタントは、答えをスマートに提案するような仕事ではなく、むしろ、日々質の高い報告書のための資料作りに追われ、相手に何をどのように伝えることが最適な提案になるのかを愚直に考え続けることが求められる厳しい仕事であることが判ったかと思います。

 

・「そもそもこの問いを解くことが正しいのだろうか」

・「本当にこの提言でよかったのだろうか」

 

これは非常に辛く、毎日が不安と孤独との戦いです。

 

この考え続けるプレッシャーに耐えられるか、もしくはその状況すら楽しんでしまえるかは、コンサルタントとしてきわめて重要な資質になります。自分の言葉で、自分の考えを示すために考え続けることが好きな人は、是非この世界に臨んでみてください。

 

しかし、実際には途方もない資料づくりと報告書の書き直しであり、孤独と不安の中で創っては直し、作っては直しを繰り返しながら、ほぼ24時間卒業論文作成のために思考し続けることは肝に銘じてください。