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面接で伝えることは自己概念

 

面接が苦手、緊張する、伝えたいことが伝わらい、伝えるべきエピソードや強みが分からない。面接に関して様々な相談を受けます。

 

思考・感情・行動+?

シンプルに言えば、面接では第一印象と、これまでの行動特性からその方の考えの癖や特徴、行動特性から能力を見ています。能力とは、汎用性が高く、平易な言葉で一般化できるものであることが望ましいです。

例えば、行動力がある、目標達成能力が高い、課題解決能力がある、何事にも挑戦するなど。小難しい表現は避けて、シンプルに自分の強みと、それを証明するエピソードを伝えることになります。

 

また、物事に取り組もうとした動機、きっかけ、理由。または、困難な状況や壁にぶつかった際の思考や感情。さらには、そこからどのように乗り越えていったのかという、独自の創意工夫を交えた行動のとり方を分かりやすく示すことが求められます。

 

そのような意味で、面接では自分をアピールする際に、思考や感情、そしてそれをベースとした行動を分かりやすく相手に伝えることになるのですが、過去を遡り、どのような動機やきかっけで物事に取り組もうと考えたのか。あるいは、そのような行動に移したのはなぜかという理由が、面接では深堀りされる可能性が高いです。

 

これは、物事に対する認知・認識の仕方、ものの見かたやとらえ方を問われていることに他なりません。

 

例えば、

・大学でテニスサークルに入ろうと思った理由

・コンビニでアルバイトと始めようと思った理由

・友達同士のケンカを仲裁しようとした理由

 

すべての出来事の根底には、あなたを構成する思考の根っことも言うべき自己概念があります。シンプルに言えば、価値観というもので、こうしようと思ったのか、思わなかったのか分からないけれど、そうしていたという根源的な精神の根っこ、柱です。

 

仕事に取り組む際にも、その考えの根っこ、精神の背骨のようなものが働き、トライしたり、回避したりしながら道を進んでいくことになります。その人の考え方の癖、特徴や行動のとり方などを詳しく知りたいがために、面接では、理由をベースに行動事実が掘り下げられていくということです。

 

面接はテクニックもポイントもない

面接がうまい人、伝え方や受け答えが得意な人は当然いますし有利です。ただ、人事はプロですので、その人が口下手ではなく話し上手で世渡り上手であることも全て見透かします(本当に人事がプロならば)。面接の相談では、何かポイントやテクニックはあるかということを聞かれることがありますが、結論としてはありません。

 

面接では、自分がどんな時にどのような思考や感情に基づき行動に移す(タイプの)人間なのかということを伝えるだけです。仕事(業務内容)と自分の能力や性質と相性がよく、その仕事が得意だという感覚は大事です。好きなものよりも、向いているもの、得意なものの方が長続きすることは、過去1万人以上の就活・転職支援で携わった方々のその後を見ていて実感しています。

 

自分が発揮される理由を意識する

得意かどうかのマッチングはさておき、面接においては、自分の強みを客観的に把握した上で、自己概念という価値観を強く自分で認識しておくことが重要です。ですので、すべての質問の中で最も重要なものは、

・「就職活動の軸」

・「仕事選びで大切にしていること」

 

であると考えます。枝葉の細かい質問に小手先のテクニックで受け答えしていい印象を残すことよりも、口下手で緊張しやすくても、なぜ自分がその業界や職種を見ているのか。そして、そもそもなぜ就活や転職活動をしているのかということも理路整然と伝えられるように準備しておくことが大切です。

 

こういう状況、こういう理由、こういう内容の時に、自分はすごくやる気になる。夢中になる、力が発揮される。そのような、自分にとって大切な自己概念を明確にしておき、どのような思考の根っこ、精神の背骨のもとで、行動に移してきたのかということを、不器用なりにも自分の言葉で表すことはできていれば、内定は得られます。また、自身の概念を的確に把握するということは非常に難易度が高いので、他者と相談しながら丁寧に理解していくこということも勧めています。

 

客観的に自分を知り、それは相手にとって納得感のあるものであれば、共感は得られると思います。誰も代わりでもない、自分という世界で一人に個性を、客観的に分かりやすく相手に伝えるために、日々自分が大事にしている価値観に敏感になっておくことで、いざという時に的確に自身を表現できるのではないでしょうか。