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適切な転職のタイミングは本当にあるのか    

 

 

前回のブログでは、転職を真剣に考えて決意している時点で、今の会社に何らかの見切りをつけていることをお伝えしました。

 

 

 

それでは、いつ、どのタイミングで転職することがよいのでしょうか。

 

◆3月は最大、9月はその次に求人が出る

 

1年で最も求人が動く時期は、上期・下期を目前とした3月と9月前後です。退職者に伴う欠員補充、または、新規事業に伴う追加・増強のための補充ということからです。この時期を狙って転職活動をすれば有利になるかといえば、そうでもありません。求人数が多い=転職活動者(競争相手)を多くなるからです。また、その時期は現職の本業も忙しく、仕事をしながら転職活動を進める方にとっては非常に多忙で質の高いに応募書類や面接に臨むことができなくなるかもしれません。

 

かといって、求人数が手薄な12月や8月などに活動をしていても、そもそも魅力的な求人が市場に出てこないことも往々にしてあります。求人数の多少は参考程度に、自分の年齢、勤続年数、転職動機の切迫性や緊急性、習得した知識やスキル、転職先の業界や職種など総合的に考慮した上で、時期を考えていく必要があります。

 

また、時期、というよりは、自分の年間を通じた業務において、1つの目標や事業をやりきったと思える時。これを達成できた、と自信を持って相手に伝えられる実績を作った時に、転職を考えてみてもよいかもしれまんせん。ネガティブでマイナスな要因が重なっている時ほど、転職活動はうまくいきません。後述します。

 

 

 

 

石の上にも三年?

 

社歴が浅かったり、転職回数が多く、1つの企業の在籍が短期間であったりすると、選考上不利になる可能性があります。一言で言えば、こらえ性の無い人だと思われてしまうからです。それでは、やはり「在職期間3年」は必須なのでしょうか。企業に入社後、研修を経て先輩の背中を見ながら見習い期間が終わるのが1年目。事業の流れ、仕事の一連の業務を把握し、一人でも1つのジョブを達成できるようになるのが2年目。そして、ようやく落ち着いて周囲の状況を冷静に見渡しながら、後輩指導にも取り組み、自身の業務の幅を広げ、実績をさらに積み重ねることで、いわゆる一人前に自立できるようになるのが3年目。

このような認識の方は、転職希望者にも、採用する企業の人事側にも多いと思います。

 

ただ、その方の置かれている状況、年齢・勤続年数、業務経験、身についたスキルなどは、バラバラですし、3年間在籍していないと転職に不利になるとは一概には言えません。言われたことだけを、受け身で指示待ちでのらりくらりと過ごしてきた3年間よりも、上司の先輩にも頼れない多忙な環境下で、自身でトライ&エラーをしながらPDCAを回して、必死に業務を習得しスキルを身につけてきた濃密な1年半であれば、後者の方が市場価値は高いでしょう。 「社会人経験3年以上」という求人もまだ多くあるものの、その業界での経験必須、であったり、社会人経験1年以上であったり、条件の垣根は多様ですので、必ずしも3年間、企業に身を置かなければならない根拠はありません。

 

ただ、目安として、その企業の1年を通じた事業活動の流れを知る。あるいは、自身のビジネススキルを身につけ、1つの目標を自分の力でクリア(達成)し成果を出しそれを自己PRする、という意味でも、「まず1年間は頑張る」ということは、特に社歴が浅い20代の方は認識しておいてください。

 

 

 

◆24歳、29歳、34歳、35歳以降

 

第二新卒を、教育機関を卒業後、3年以内のと定義した上で進めますと、第二新卒市場は、ここ数年活況です。新卒採用時にうまく採用活動で新卒を確保できなかった企業をメインに、社会人採用を積極的に行っています。 そこで、よく、節目の年齢と言われるのが、25歳、30歳、35歳という目安が出てきます。求人に目を通すと、なにかとこの節目で年齢制限が設定されていることがあります。この年齢で区切られてしまう以上は、それまでに動いた方が求人数が多く、需要が多いので、その手前の年齢である、24歳、29歳、34歳で「転職を考える」タイミングとしてはわるくないのかもしれません。

 

では、それを過ぎたらもう転職のチャンスは無いのでしょうか。ひと昔前は、35歳転職限界説もありましたが、今は、変わってきています。結婚適齢期が晩婚化しているのと同様、急速に高齢化が進み、労働力人口が減少している現代では、転職時の年齢リミットは10年前に比べると実感値で+5歳ほど後ろ倒しになっています。つまり、以前は、30歳を過ぎたからもう遅いと考えていた方も、今は35歳程度まで、35歳転職限界説も、40歳前後まで見ても過言ではないです。(もちろん、その方の経験、スキル、志望業界・職種に依ります)。

 

 

思い立ったが吉日?

 

大卒であれば、23歳になる年齢で最初の企業に入社しますので、3年目は25歳前後です。第二新卒市場は、新卒者に一般的なビジネスマナーが身についていて、まだ企業の社風にもどっぷり浸かっていない若さと柔軟性も持ち合わせているため、採用側の企業としては魅力的にうつります。また、30代前半であれば、ある程度その業界や職種で経験を重ね、実績もあり、即戦力の人材にとして企業に貢献することを望まれています。30代後半にもなれば、1つのチームのリーダーとしてのマネジメント経験や、部署横断的な事業プロジェクトの責任者として成果を上げたような実績や専門性がほしいところです。

 

かと言って、仕事が辛い、合わない、今すぐ辞めたい、というタイミングがベストタイミングなのかというとそうではありません。受験も就活も準備が必要なように、転職活動も準備が必要です。求人を毎日欠かさずチェックしながら、業界の動向を把握する。企業研究や仕事理解を進める。それと並行しながら、応募書類を丁寧かつ簡潔に仕上げるために、第三者からチェックを受けて万全なものに仕上げる。その作業だけでも最低3か月はかかります。また、今の職場から逃げるように転職活動していると、そのマイナスな要素・要因は、面接官に見透かされます。我々アドバイザーなど第三者チェックを十分に受け3か月以上かけて万全な準備で臨むことを勧めます。

 

 

まとめ

 

* 求人ありきの転職市場。転職活動のタイミングは、「やりきった感」が1つの目安。

 

* 転職時の年齢リミットは高齢化。もうこの年齢だからといって諦めない。

*いつか来るチャンスに備え、虎視眈々と第三者に相談しながら時間をかけて準備する