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営業が嫌だから転職したい場合

■文系の方の就職活動では、営業(販売職含む)職が全体の7割前後を占めます。

そのため、文系学部生が初めて社会に出た時の仕事は、主に営業職ということが往々にしてあります。

 

営業はその商品がモノであれ商品であれ、提案・販売をして売上・利益を追及するということが目的です。

もちろん、価値の提供、顧客満足ということも挙げられますが、経営者視点としては

 

・一義的には企業の存在目的と使命は営利追及です。

 

それが、辛い、合わないから事務系職種あるいは非営利団体や公務員に転職したいという方は毎年多く居ます。人のため地域や社会のためとはいえ、営利目的で成り立つ民間企業の仕事が合わないという気持ちはよく分かります。

 

顧客の最前線に立っていながらも、取引先の売上規模や所属組織や企業の方針で、商品やサービスの提供に差をつけざるを得ないこともありますし、この行為が本当にお客様のためになっているのかと疑問を持つこともあるでしょう。

 

その時に、あらためて自分の適性や性格を振り返り、営利目的ではなく、本当に世のため人のためになる仕事がしたいと考えて、公務員や非営利団体を目指す人が居ます。ある程度勉強の習慣がある人は、まず地元の市役所や都道府県等、自治体を目指すのも一案ですが、公務員試験は面接重視の比率が高いとはいえ、勉強の素地がある程度あることが前提です。

 

■次に、非営利団体を目指すことになりますが、大学職員や社団や財団、独立行政法人等も非常に人気がありますので人気がある反面、非常に狭き門です。となると、NPO法人も選択しに入りますが、ほぼボランティアのような収入しかもらえないので、一人暮らしで生活していく、あるいはいずれ結婚して家族を養うというようなライフデザインを考えると、苦しいかもしれません。

 

そうなると、

民間企業の事務職を目指すことになりますが、一般事務や営業事務は経験者が優先されたり、女性を想定した求人であったりすることも多いので、男性にとっては狭き門かもしれません。

 

営業が苦手、本当にお客様のためにならないから、という考えに陥った時に転職を考える人は多いのですが、事務職は基本的に間口が狭いです。ですので、まず、考えていただきたいことは、他業種の民間企業で営業を行う可能性はゼロなのかよく考えてほしいということです。

今の業種で営業をしたくないのであれば、他の業界にも視野を広げ、自身の経験やスキルを活かすことができないか検討してください。

 

それでも、どうしても営業という仕事が嫌で、離れたいということであれば、狭き門を覚悟で営業経験を生かして営業事務職にトライしてください。ただし、求人がそもそも少ないので、企業の規模や業種を選ぶことはできません。未経験の事務職であれば、片っ端から応募するという戦略です。

ベンチャー企業の事務も経理も行う何でも屋や、建設現場の小さな事務所内のヘルメットをかぶりながら行う事務も含め、選り好みすることはできません。

 

■あるいは、人で不足の業界の営業以外の職種にトライするという考えもあります。例えば、

 

・介護や福祉関連施設の事務職です。この場合、受付や経理・総務などの事務職に加えて、一部介助・介護を担うことになる可能性になるのは想定しておいてください。人手不足なので。

 

あるいは、病院やクリニックの受付や、人材業界のキャリアアドバイザーというポジションを狙うのもありです。その場合、医療事務やカウンセリング関連資格を有していることが必須条件ではないにせよ、優遇される場合があります。しかし、

 

・人材業界は未経験からチャレンジする場合、まずは現場を知るために営業からはじめてくださいとなる可能性も想定しておいてください。

 

 

■または、IT業界における、システムエンジニアやプログラマーという職種。さらには、飲食業や小売業の接客・販売職に就くということも選択肢に入れておくことを勧めます。小売業(接客・販売系)は営業職ともいえるため、それを避けたいのであればSEやプログラマー職となります。

 

・未経験からOKというSEPGは多いですので、どうしても営業を離れたいと真剣に考えているのであれば、ありですが、企業はピンキリで中にはブラック企業も多いので注意してください。

 

ということで、今回は営業が嫌で転職を考えた際、どのような就職先をあるのかという観点でお伝えしました。お示ししたように、文系から事務や企画職に就くということは至難の業であり、まずは営業で現場の最前線で汗をかけという考えの企業は少なくありません。顧客のニーズを知らない人に企画は任せられないからです。

ただ、既に営業経験がある場合、最前線で働く営業の気持ちが分かるので、営業事務でその経験や強みを発揮したいというロジックは通用します。求人総数は少ないですが、本当に営業から離れたい場合にはトライしてください。

 

 

「本当に目の前の困った人や周囲のためになる仕事がしたい」

という安直で表面的な理由ですと、

「それならボランティアをしてください、それなら介護職に就いてみては?」

という回答になります。

 

ですから、

 

・あなたが人や社会にどのように関わることで相手や周囲に利益やメリットをもたらすことができる、あるいはもたらしていきたいと考えているのか

 

をもう一度よく考えた上で転職を検討してください。