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学歴や性差は就職に相関はあるか?

学歴フィルターの都市伝説

就職活動が始まると、とあるAランク大学の学生と、Fランク大学の学生の友達同士が、同じ画面で同じ企業の説明会予約しようとすると、Aランク学生は空きがありと表示されるのに対し、Fランク学生の画面には全て満席と表示され予約できない。そんなことをよく耳にします。

 

これは、大学の偏差値、つまり学歴の高い大学を優先的にターゲッティングして、学歴が下位の学生が不利な状況になっていると見ることもできますが、正確には違います。説明会の予約画面は、リクナビやマイナビに広告費を支払って使用している企業が、その候補日程や時間帯を自由に作成することができます。その時に、例えばその企業がAランク大学の学生と多く接点を持ちたい場合に、仮に5日程設定した説明会ボタンの作成に加え、Aランク大学専用に「追加ボタンを作成する」ことで、5日程が全て埋まっている場合でも予約できる可能性が増えるということになります。

 

なんだ、それってつまり学歴フィルターってことじゃないかと言われそうですが、企業側の論理としては、学歴でフィルターをかけているのではなく、あくまで「広く全ての大学に向けて説明会は開催し発信している」ものの、とある大学やとあるランクの大学群にのみ、「追加で説明会の回数(チャンス)を増やしているだけ」なので、学歴フィルターをかけているわけではないということになります。

 

医学部不正入試に見る男と女の根深い問題

入試に関しても、不公平で不公正な差別が行われていることは、昨今の医学部受験に際しての男女や浪人回数による加点原点を見ていればお分かりかと思います。これは断じて容認できるものではありませんし、頑張って勉強してきた女性や浪人生を侮辱しているとも思えてしまいます。某大学では、女子は男子に比べてコミュニケーション能力が高いから下降補正するという、なんとも摩訶不思議な理屈で減点されていたことにも驚きを隠せません。

 

就活における男女差、時間差

では、この世の中に、完全に平等で公平なものは存在するのでしょうか。許されるものではないものの、オフレコで、非公式で平然と行われている世の中の不平等は全て一斉一律に断罪されるべきと考えたくもなりますが、なかなかそうはいきません。就活場面の人事部においても、「昨日は7割通過させてしまって取りすぎたから、今日の通過目標は5割にしよう」、とか、「今年も女子の応募が多いけれど男子が欲しいから、男女比は7:3程度にしよう」、といった「調整の会話」は平然と行われています。

 

さらに、とある企業の選考がとある週の月曜から金曜まで開催される場合、例年の傾向から週の早い学生で、午後よりも午前に来る学生の方が優秀な人が多いから、絶対評価とはいえ、「週始めの午前中に来た学生を比較的多く選考通過させる」ということも一部の事実です。なぜなら、その企業の理屈としては、過去の統計、数字、過去の採用実績や、入社後の活躍ぶりを根拠となり、その調整は合理的であるからです。

 

それなら、金曜の午後より、月曜の午前に来た学生の方が有利じゃないかと言われそうですが、有利かどうかは分かりませんが、「例年の傾向を分析した結果、早く情報収集し、早く動ける学生は優秀」という数字と実績が根拠があるため(その企業に関しては)、そう問われたらそうですねとなるかもしれません。

 

あるいは、企業によっては、一次締切、二次、三次とES締切を3回に分けている場合もあり、三次に提出するよりは、初回の第一次にエントリーした方が有利に働く可能性が高いこともあります。さらに言えば、最初のエントリー締切を公開してからWEB上でESを提出するという課題があった場合、先着で到着した学生から選考日程を早い順番で設定していく(早い動きの学生は優秀という前提であるならば)こともあります。

また別の企業では、説明会受付時の第一印象をABCでマークしておき、その説明会後に行われるの選考の順番を、印象の良かった人から当てこんでいき、印象の悪い学生は2時間、3時間待たされるということもあります。

 

なにが不当差別で、なにが合理的区別なのか

医学部の不正入試システムはまだしも、就活における男女差、動きの早さの有無でスタートラインに立つ前から調整が行われる事実は、差別でしょうか。企業の就活においても、一般的に男性よりも受容や共感能力が高く、いわゆる面接におけるコミュニケーション能力は高いという認識は、受験時における大学のみならず、企業も同様の認識であると思います。だからこそ、面接では女子より男子学生に下駄を履かせ、選考通過比率を高くするということもまかり通ってしまうという現実は、容認できるものではありません。

 

男女に差をつけるべきではないことは当然ながら、少なくとも「先着順で優秀さを図る」というのは合理性にかける気がしています。残り物には福があるではありませんが、週の後半に来た学生や、午後の最後の回に参加した学生、エントリー締切ぎりぎりに提出した学生の中にも優秀な学生は居ますし、人事も心理的には最後の方に期待することもあるからです。締切日までに提出するという行為は、その締切が守られてさえいれば、提出がぎりぎりでも締切を過ぎたわけではありませんから、不利になるとは考えにくいです。

 

また、例えば「男子、Fランク大学、動きの遅い学生」と、「女子、Aランク、動きが早い学生」はどちらが有利かとなると、それは企業や人事の考え方に拠りますし、そもそもその人にとって何が「いい企業か」という定義づけもされていませんから、何とも論じることはできません。基本的には、絶対評価かつ人物重視という企業の姿勢や論理を信じるならば、どんな肩書であれ、グループディスカッションや面接で本領発揮すれば男子も女子もその相手に勝てます。

 

ビジネスパーソンに求められることを就活で磨こう

もし、礼儀礼節を大事に、時間を守る、ホウレンソウを欠かさない、話は結論から簡潔に、議論に積極的に参加しより良いアイデアを生み出す、というビジネスパーソンに求められる基本的な素養を就活中に磨いていけば、おのずと挨拶は気持ちよく、ESの提出は素早く、メールや電話のやりとりはスマートで、面接の受け答えは会話ベースで双方テンポよくやりとりができるはずです。ですので、自分がどんな属性や肩書であれ、今すべきことや事前準備を、「ビジネスパーソンに求められる、持っていて当然の資質を磨く」というつもりで、就職活動に臨んでみてはいかがでしょうか。

 

女だから、低学歴だからということを不満や言い訳にして、目の前のすべきことの手を抜いたり、やる気を出さなかったり後回りにしたりした結果は全て自己責任です。属性、肩書、環境のせいにするのではなく、他責ではなく全て自責を大原則として、狙えるのか狙えないのか分からなくても、高い山から狙ってみれば、道は拓けると考えています。

 

もちろん、中堅中小企業にもグローバルニッチな優良企業はたくさんあります。その時は私たちに相談してください。

 

by 就活・転職アドバイザー :
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