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集団面接が苦手な人は、感情が不足していた?!  

 

就職活動の一般的な流れは、まずESWEBテストを通過し(一次選考)、グループディスカッション(GD)があり(二次選考)、そのあとがだいたい集団面接(三次選考)に移行し、四次、最終は個別面接という流れです。

 

そこで、GDは慣れてきて通過するようになってきたものの、二次選考である集団面接で落ちてしまう人のために、アドバイスをさせていただきます。

 

そもそも、質問に対応していますか?

 

面接官の問いかけに、全く見当違いの回答をしている就活生を時々見かけます。

例えば、

 

NGケース1

 

面接官「では、はじめに簡単に自己PRAさんからお願いします」

 

就活生A「はい、私は、学生時代にサークル活動に力を入れてきました。そこでは、」

 

質問は、「自己PRをして」と聞いています。 学生時代に頑張ったことは聞いていません。

質問されている日本語にきちんと対応させて、「自分の強み」を伝えてください。

 

NGケース2

 

面接官「では、当社の志望理由を教えてください」

 

就活生「はい、私が〇〇業界に興味を持った理由は〇〇〇〇という経験からです。それは、」

 

質問は、「うちを志望した理由を教えて」と聞いています。その業界に興味を持った理由は聞いていません。

 

 

上記は基本的なミスですが、割と陥りがちな方が多いです。

相手が、何を聞いているのか、何を知りたがっているのかきちんと解釈し、結論ファーストで回答してください。

 

ESは「詳細説明」、面接は「ハイライト」

 

よく、「面接は会話」であると言われます。自分が伝えたいことを一方的に伝えるものではなく、聞かれていることに簡潔に回答する。さらに、深く聞かれた質問に対し、簡潔に回答する。シンプルにはこの繰り返しです。

 

しかし、面接に慣れていない初期段階でやってしまいがちなのが、自己PRや学生時代に頑張ったことを、2分3分、多い場合ですと5分程話してしまう就活生を毎年見受けます。

 

面接は会話のキャッチボールであり、会話です。会話している片方が一方的に話すという言動は、会話ではありません。せめて、準備している内容を「1分程度」にまとめて、相手に簡潔に伝えてください。

 

簡潔に、というのは、詳しく言えば、

 

1.聞かれた質問に対して結論から答え、

2.役割や立場、当時の状況を短く伝え、

3.自分の思考や行動といったポイントに触れ、

4.結果どうなって何を得たのか短く伝える

 

ということです。

これを、1から10までESの内容をそのまま読み込むような話し方では、相手に響きませんし、長いなと感じるだけです。その時にどう考えて、まず何をして、次にどんな工夫をして、という詳細までは「聞かれていない限り不要」です。
 

エピソードのハイライトのみを簡潔に伝え、1分以内に収めてください。

 

面接官は、早ければ9時から18時頃まで、ずっと面接していて疲れています。トップバッターが最初から長々と伝えてしまうと、次に続く方もそれにつられて長々と話してしまうということに。それでは、話す方も聞く方も疲れます。そもそも、面接官はESを何度も読み返しており、あなたの強みや頑張ってきたことは把握しています。ですから、それをもう一度1から10まで全て詳細に伝える必要はないのです。

 

自分が、何を伝えたいのか。そのためには、どの情報を取捨選択して伝えるべきなのか。ESや話の台本をよく吟味して、全て伝えようとするのではなく、「エピソードのハイライトを1分以内で」伝える練習をしてください。
 

コミュニケーション能力が高いと自負している人に限って、話が長くなる傾向があります。この、「話を簡潔に」というまとめ作業も、コミュニケーションの評価項目ですので、本当に気を付けてください。

 

 

準備してきた台本を棒読みしていませんか?

 

話は1分以内で、質問に対してキャッチボールのように結論から簡潔に答えることはできている。

できているものの、なぜか相手(面接官)の心に響いている感じがしない。他の就活生との会話の時は、より深く質問をされているのに、自分の時だけ、あっさりとしていて、イマイチ話も盛り上がらない。

 

そんな経験はないでしょうか。

 

実は、これも多くの就活生が知らずに陥っている傾向です。それは、

 

「きれいに、詳しく伝えようとし過ぎた結果、逆に全く相手の心に響かない」

 

という現象です。

 

例えば、

 

面接官「Aさんは、学生時代に卓球を頑張っていたのですね。もう少し詳しく教えてもらえますか?」

 

就活生A「はい、わたくしは学生時代卓球に力を入れて取り組んでいました。当初は、部全体に意欲が無く、士気が高まっていない状況で、技術力も伸び悩んでいました。そこで私は、」

 

質問されている日本語に対応しているという点においてはOKなのですが、Aさんが話している内容は、提出したESに書かれている内容をそのまま伝えているだけでした。これでは、自分の良さやコミュニケーションをどのように取る方なのか伝わりません。

 

全く準備しないでアドリブで話すということではなく、ある程度伝えることや、質問の項目は想定しておきながら、あとはその場の相手の年齢や話すスピードに応じてペースを変えたり、声に抑揚をつけたりして「今、その場で、その面接官だけに、その時の言葉で真剣に伝える」ということを意識してください。

 

一般論ですが、

 

1.人は相手の話を1分以上は聞いていません

2.人は、3つ以上のことを同時にすることができません

3.人は、感情に働きかける生き物です

 

2について、人は3つ以上のことを基本的には同時にこなせず、それは面接官も同様です。
 

面接官は、

行動1:手元に集団面接者5名のESと本人を照らし合わせながら、

行動2:通常4~5項目程度の評価項目を5名分チェックしながら、

行動3:集団面接者5名それぞれが発信している音声の内容や伝え方をジャッジ

 

しなければなりません。

 

この「3つの行動」を同時並行的に行うため、それ以上のパフォーマンスはよほど目を引くものでなければ印象に残りません。
 

特に、目から入る情報と、耳から入る情報に注力しているため、
ESや用意してきた台本を棒読みしてしまうと、面接官は、耳から入る情報はクローズします。

 

それが、感情の生き物という「3」にもつながるのですが、就活生の発する言葉に感情がこもっていないと、面接官の心には入ってきませんし全く響きません。ただの音声情報は、音声情報のままで、目から入る情報(表情、姿勢、身だしなみ等)に引っ張られてしまいます。

 

とはいえ、演劇のように喜怒哀楽をはっきりつけて、となると、そういう方も居ますが、逆にそれはそれで違和感です。普段からそんな話し方しないでしょ?とはじめに疑いがかかると、その後、就活生が何を話しても、その疑いの気持ちはずっと続きます(印象から影響を受ける一種のハロー効果です)

 

大げさに演じる必要は無いにせよ、声の大きさ、抑揚、スピード、長さをその場その状況に合わせて柔軟に変えてください。
 

それよりも、もっと大切なことは、

いつも通りの話し方で、いつもの自分で、いつもの言葉を少しだけ大人向けに丁寧に変えて話すということを実践してみてください。

 

別に、「わたくし」や「〇〇させていただく」という言葉を普段から使っていないのであれば、「わたし」「〇〇したのですが」で構いません。自然に、自分らしく、適度な緊張感を持って臨んでください。

 

自分の発する言葉が棒読みになっていないか。きれいにとりつくろっていないか。常に自分に監視の目を向けながら、第三者の目線やアドバイスも参考にしながらブラッシュアップしていきましょう。