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就職はしない。独りで起業してみるという選択肢はアリ?

あなたが新卒で、これから就職するのか起業するかで迷っているとします。

いつかは「起業して自分の城を持ちたい」「自分の力で社会に立ってみたい」というのは、魅力的な選択肢になってきているようにも思いますが、やるからには勝算がなければダメです。

 

まだ自信を持てないのであれば、就職をお勧めします。

あなたが独りでやっていくなら、以下の2つが最低でも必要で、それは学生の時になかなか身についてはいないと思います。

 

◆起業する上で最低限必要な能力

1.食っていける専門性

2.専門性を売る力

です。

 

1.食っていける専門性

世の中のビジネスは、なんからの技術や専門性を背景に成り立っています。

ラーメン屋でも大工でも、会計士でもなんでもそうです。

自分なりの専門性を築き上げていなければ、いざ食っていこうと思っても、より強い競合に駆逐されてしまいます。

 

この専門性は難易度の高い資格を前提としていません。

〇〇業界で△△の仕事をしてきたといった経験も含みます。

 

就職することなく、この経験を得るのはなかなか困難です。

食っていける専門性というのは、クラウド・ソーシングのような単価の低い仕事の積み重ねだけでは、なかなか培うことはできません。

学生のうちは、様々な仕事にチャレンジして機会をつくることも大事ですが、

アルバイトやインターンシップといった時給仕事で、独立して食っていけるような勝負できる適性を把握することはムリゲーです。

 

2.専門性を売る力

専門性があるだけで、顧客が自ら寄ってくるということはありません。

どんなに魅力あるビジネスモデルを創ったとしても、無名なあなたが行動すべきは、そのサービスや商品を顧客に知ってもらい、興味を持ってもらうこととなります。

 

いわゆる士業(弁護士、司法書士、公認会計士、税理士、社会保険労務士など)に就いても全く稼げていない人がいますが、そういった方は、この営業力やマーケティング的なセンスが徹底的に欠けています。

専門性はあっても、それをアピールできなければ意味がないと心得てください。

 

売上をつくるには、自ら営業するかネットワーク(人的ネットワークや売れる仕組みづくり)を使って売る必要があります。

 

独立当初は、歴史ある企業のように安定的に取引してきた得意先を確保しているわけではありませんので、自分で顧客を開拓していくことが必要となります。

対面でのセールス、ネットでの告知、SNS活用等、いろいろな営業手段はありますが、いずれにせよ自分が動くことで顧客を見つけてくる必要があります。

 

ネット経由と対面でも営業では、少し異なりますが、基本的な営業フローは以下の通りです。

 

<営業フロー>

顧客の選定→顧客へのアポどり→商談&提案→受注(契約)→サービス納品→顧客フォロー

 

これらの一連のサイクルがあり、受注するまでには見積書の提出や価格交渉(値切られたり)にも応じることもあります。

販売価格も自分で決めなければなりません。

 

おそらく初めてのことだらけです。

これらはゼロから学んでいくことも可能ではありますが、一度経験してしまった方がベターです。

営業の天才でもない限り、就職先で経験を積んだ方が様々な営業スタイルを先輩や同僚から学べます。

 

なお、一口に営業といっても多様で奥深いのですが、独立を前提とするなら、新規営業ができるような企業(特定顧客を持たない販売代理店やベンチャー企業、新規顧客の売上比率が高い企業)での修行がよいと思います。

 

◆最後に

独立後、いきなり思うような売上が立つことはおそらくありません。

商品やサービスにもよりますが、広告などの投資も必要になる場合もあります。

生活が困窮してくると、目先のことしか考えられなくなるのが人間です。そこで、生活防衛資金として、1年間は暮らせる分の貯金はした上で勝負するのがいいと思います。

 

今回は、就活や転職活動に直接関係するエントリーではありませんでしたが、以上みてきたように、独立心旺盛なあなたは、いったん立ち止まってキャリアを考える必要があります。

よほど才気煥発(優れた才能があふれ出ているような人物)でない限り、就職をして活躍し、実力をつけた上でのチャレンジを勧めたいと思います。

(就職先で活躍し続けるのも素晴らしい人生と思います)