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転職は「本気で」辞めたいかどうかで決まる    

 

転職活動は、計画的に進めないとズルズルと長引くことがあります。

 

◆人材紹介会社(転職エージェント)の実情

転職エージェントは、応募者よりも「顧客第一」ですから、応募者には計画性をを理由に、

3ヶ月以内に決めましょう!」とあおってきますが、それと我々のスタンスは少し違います。

 

転職エージェントは、顧客企業から要求された自社の求人を早く決めなければならないため、転職希望者を「計画的に」という理由であおります。

 

その結果、登録した翌日から、よく分からない求人、全く興味のない求人、明らかにブラックな求人が、毎日のようにメールで送られた経験はないでしょうか。

 

しかも、不特定多数に送りつけてきたり、スカウトメールと称してブラック企業から求人がきたり。

 

基本的には、

求人は受け取るものではなく、自分から獲得するもの

です。

人気のラーメン屋はチラシを配らないのと同様で、人気の求人、ホワイトな求人はわざわざエージェントフィー(高額な成功報酬)を人材紹介会社に支払ってまで求人募集をかけません。

 

応募者が集まらないから人材会社に企業は頼るのです。

 

中には、「非公開求人」と称して興味をあおる人材紹介会社も多数ありますが、なぜわざわざ非公開にする必要があるのでしょう。新規プロジェクト案件のため、競合他社に知られたくないから。給与が取引顧客にばれると関係性が気まずくなるから、など様々な理由をつけて非公開求人にプレミアム感を出してきますが、そんなものほとんど存在しません

筆者の経験上、それはほとんど「ダミー」と呼ばれる存在しない求人です。

 

登録者を募るために「非公開求人」と言ってみたり「某大手○○メーカーの企画・広報職」といったありもしない求人で応募者を釣ってみたりします。

 

◆焦って決めてもまた辞める

話を戻しますが、確かに「転職は慎重に、かつ、計画的に」です。

今の仕事や職場環境や人間関係などが合わなくて辞めたいと考えている人は、潜在的なニーズも含める5割は超えます。

 

ただ、もしそれで逃げるように辞めたとしても、退職期間が長くなる事を突っ込んでくる企業は多いです。また、心理的な焦りから全く興味の無い仕事や、また同じ業界や職種の決まりやすい企業を選択してしまい、また短期間で辞めてしまうという負のループに陥ります。

 

とはいえ、今の仕事をこのまま何十年と続ける覚悟も気力もないという場合。自分の願望に近い業界や企業や職種の求人が出てくるまで気長に毎日ナビサイトをチェックしながら進めて行こうと思っても、それはそれでうまくいきません。

 

理由は2つあります。

1つは、前述したように、結局ダラダラと仕事を継続してしまうから転職活動に本気度が加わらないことです。受け入れ側の人事は、転職活動者が応募してくる段階で、今の企業になんらかの見切りをつけている事くらい承知です。

 

それでも、「良い求人が出てくるまで構えていよう」としていると、退職理由や転職理由がとても曖昧で説得力や本気度の薄いものになり、相手企業に見抜かれてしまいます。

 

本気で辞めたいと思っていないなら、今の企業に残ればいいじゃん、と。

 

転職希望者本人も、転職しよう、転職したい、絶対に転職する!というモチベーションが保てなくデメリットも出てきます。これは、3ヶ月、半年と時間が経過すればするほど出てきます。

いつの間にか、本気で転職したいと思っているのかな、今のままでももう少しやれるかも、と考えすら変わってきます。そのようなモチベーションの人には、企業は魅力を感じませんし、本気で転職をしたいと熱意を持っている人を優先して採用します。

 

 

それからもう1つは、

準備が出遅れて時すでに遅しという状況になることです。

全く無計画に、なんとなく今の仕事が合わないから辞めたい。しかし、具体的にどんな仕事が向いていて、どこに自分の適性があるのか分からない。そんな気持ちでのらりくらりと転職活動を始めると、あっという間に半年が過ぎます。

そして、意中のどまん中の求人が出てきた時に、まったく書類の作成も進んでおらず、応募に間に合わないなんてことも。準備不足がチャンスを逃すことが往々にして起こります。
 

ですから、まずは「辞める」という決意を明確にすることです。最悪、無職の期間が出来てしまっても仕方ないという気持ちで、「半年以内に次を決める」「3ヶ月以内に退職する」とゴールを決めます。

 

◆心理的に退路を断つ。

後戻りは出来ないし、後戻りしないという背水の陣で転職活動を開始することで、履歴書や職務経歴書のペンも進みます。多少荒療治というかプレッシャーに感じるかも知れませんが、むしろそこまで自分を突き動かす強い動機。

 

それが、

「この会社最悪だ、マジで絶対に辞めてやる」というネガテイブな動機でも、

「自分のやりたい道が見つかった。この道で生きて行こうと決めた」という前向きな動機でもどちらでも構いません。

 

一般的には、ネガテイブな動機で転職活動をするのは好ましくないと言われていますが、我々はそうは思いません。

 

思いませんが、その「辞めたい」という気持ちが、本気かどうかが大事なのです。辞めたいけれど、我慢して続けようと思えば続けられる、という気持ちでは、転職活動はうまくいきません。

絶対に辞めるという退路を断った強い意思と覚悟から転職活動は始まります。

 

今後の生活が不安

 

自分の市場価値が分からない

 

もちろん、先が見えない、自信がない、など様々な思いや悩みは浮かびます。

 

ですので、転職をあおるようなことはしたくありません。

暮らしていけなくなったら身もふたもないですし、たとえ転職が失敗しようとも誰かが責任を取ってくれるわけでもないので。

 

しっかり自分と向き合い、本当に心から転職したいと思うのか。
そして、自分はどこに適性があるのか。1人で考えても答えは出ませんので、少しでも考えのお役に立てれば幸いです。