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本気で苦しかったら今すぐ逃げてください。  

 

◆仕事と命、どちらが大切ですか?

無責任な事を承知で言いますが、今の職場環境が自分に合わなければ、そこに無理に食らいつく必要は無いと考えます。

 

人間の限界のキャパシティは千差万別で、とんな理不尽な要求や状況においても全く気にせずに仕事に取り掛かることが出来る人も居れば、相手の些細な言葉や行動を全て真に受けて、すごく心が傷つく繊細な人も居る。

 

色々なパーソナリティが折り重なって人間関係が形成され、職場や組織があるわけですから、当然、摩擦や軋轢だって生じます。

 

上司からしてみたら、指導の一環で言い放った言葉も、言われた部下からしてみたら、それはすごく心に傷を負う発言に聞こえて、ともすればそれが原因でメンタルヘルス不全に陥る事もある。
 

体調不良を起こしてまで、皮膚科や心療内科に通ってまで、仕事に食らいつき、給料を医療費に費やすその行動、本末転倒です。

そこまでして貫かんとする正義感や責任感は、組織人として働くうちに、通常の判断ができなくなってしまっている可能性があります。
どう考えたって、仕事よりも自分の心や体の方が大切ですので、異変に気付いた時や、周りの同僚が病気自慢を始めたら要注意です。

おかしいです、その会社。

 

 

◆計画的に逃げよう

なんとか職場の状況や環境を変えようと、自分から相手に歩み寄ったり、当事者では無い他の人や人事部に相談したりすることは、1つのストレスコーピングだと思います。

 

ただ、会社全体として事なかれ主義で、ベテランが幅を利かせ、部下や新人の人材育成やマネジメントという感覚が欠落している職場環境では、なにをどうあがいても変わらないし変えられない時があります。

 

それでも、体調に異変が出るまで食らいつく事に、互いにとって良いことがあるとは思えません。せめて3年という教えもありますが、合わなければ時間の無駄なので、とっとと辞めた方が得策です。

 

ただ、次が決まっていないと、心理的な焦燥感から冷静な判断が出来ないまま、また同じような職場環境の企業を選んでしまう可能性があります。

ですので、辞めると決めたら、その企業に食らいついている「フリ」をして、コツコツと隠れて仕事以外の時間に転職活動をすれば良いです。

 

ただ、転職活動は計画的に進めないと、一向に決まらずにただただ時間だけが流れてしまい、気がつけば決心してから半年経過していたなんてこともザラです。

 

ですので、最初に転職期間とゴールを定めて、そのスケジュールに合わせて効率的に動く必要があると考えます。

一時の感情で突発的に辞職表を投げつけたい気持ちも分かりますが、最後の最後まで食らいつくフリをしながら、計画的に逃げましょう。

 

◆退職理由と転職理由を切り分ける

また、前職の転職理由を聞かれた際に、パワハラがあって、仕事が合わなくて、お給料が安くて、と本音で伝えてもただのワガママだと思われます。

 

ですから、退職を決心したきっかけと、転職を考えている理由は切り分けて考えてください。
 

つまり、
退職理由については多少の本音ベースでネガテイブな原因や理由も踏まえて伝える。

そして、
転職理由については、これまでのキャリアやスキル、知識をどのように活かして、どのように貢献していけるのか、という前向きなものにする、
という思考の切り分けです。

 

どうせなら、やらない後悔よりも、やって後悔した方が学びになり、経験になると考えます。ただ、全くなんの知識や情報も得ずに、ただ現状から逃げ出したいという理由だけで丸腰で行動するにはリスクが高過ぎます。

 

ある程度情報を得た上で、人材紹介(転職エージェント)を利用する。または、我々のような企業寄りではなく、個人に寄り添った第三者をうまく活用して、効率的に短期間(1ヶ月から3ヶ月程度を目安)に転職を成功させましょう。 
 

◆長く居ればいいという評価ではない

我慢が美徳とされているのは常識や社会規範といった極めて不明確で実態のないものによって刷り込まれた無自覚な価値基準です。

 

才能が無い人なんてこの世には居ないわけで、一人ひとりがなんらかの才能を持った天才なわけです。

現に、これまで転職支援をさせていただいた人の中で、前職での在職期間が最短で1ヶ月で希望の企業へ転職を成功させた人も居ます。

 

もちろん、面接においては、なぜそんなに早く見切りをつけて辞めてしまったのか、我慢が足りないのではないかという、面接官からの厳しいツッコミは入ります。

そこでも、自分が想定していた仕事内容や職場環境では無かったことを、否定的にならずに反省を交え、論理的に相手に伝えれば、気持ちや熱意、覚悟は伝わります。

 

今、まだ1年も経過していないのに、どころか、まだ半年、まだ3ヶ月にも満たないのに、どうしようもなく合わない。

職場環境改善のために、自分が出来ることは全てし尽くしたが、一向に改善される気配も無い。

そんな中で、眠れない、動悸がする、体にじんましんが出る、というような心身のサインがあれば、すぐ医者へ行ってください。

そして、そうなる前に次を考えるべきです。ただし、本人や他者、他部署への相談や自身の改善行動など、「やるべき事はやり尽したか」という事が重要です。転職の面接で必ず、鋭く、深くツッコまれます。

 

一番大切なことは、自分の心が快適で楽しい状況にあることです。無理にしがみついて、心身のバランスを崩してしまう兆候があるのであれば、まずは第三者に相談してください。

 

言い方は良くありませんが、あなたの代わりはいくらでも居ます。責任感や忍耐力で乗り越えることが、後々自分のスキルや経験となり評価される事はもちろんあります。

しかし、我慢に我慢を重ねてイヤイヤ居続ける事が、真逆に作用し全く評価されないケースもありますので、長く在籍していれば良いって事はないです。

 

短期間の在職だったとしても、きちんと実績を残し、そこまでは至らなくとも、次に向けた改善行動も起こした上での冷静な判断に基づく行動であれば、面接官は共感します。 

 

◆冷静な判断に基づく逃げは恥ではない

今は1年で最も求人が増える時期です。

3月の異動や退職を踏まえて、4月から欠員補充や新規増員のための求人需要です。

 

転職をあおるつもりは全くありません。長く、心が快適に過ごす事ができれば、それに越したことはないからです。

理性を排除して、感情的に考えて行動することを奨励するわけではありませんが、「あれ、なんかこの会社ヘンだな」というあなたの直感は、あながち間違っていない事も多分にあります。

 

逃げることは恥でも悪でもありません。

立ち止まって冷静に考えることが寛容なのです。その結果、短期間にして退職(逃げる)という選択肢を選んだとしても、それは間違いではありません。

 

その判断は冷静であるべきです。

我々は医者ではありませんが、プロのキャリアコンサルタントです。その判断に迷う時や、妙だな、という違和感に気づいたら、いつでもwebからご相談ください。