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リクルーター面談やOBOG訪問でも評価されてる?  

 

◆リクルーター面談はある日突然に

若手社員と学生の面談の事をリクルーター面談(以下リク面)と言います。場所は本社一階や近隣のカフェなどで、和やかな雰囲気の中で行われます。

 

タイミングとしては、プレエントリーや本エントリーをした段階、もしくはESを提出した段階で、突然知らない電話番号やメールアドレス、あるいは非通知である日突然連絡がかかってきてます。

そして、「就活のアドバイスやお手伝いをさせていただきたいので、今度お会いしましょう」という面談を提案されます。

志望度の高い企業であれば、結構ですとは断りづらいですよね。

 

◆リク面は事実上のゼロ次選考

OBOG訪問とは違い、彼らは人事から要請を受け選抜された社員。

 

見込みのある良い学生を早期に発見し、鍛え上げた上で、人事に報告(人事面接までつなげる)することが彼らの任務です。

これにより、リクルーター自身の力量が問われ、より多くの優秀な学生を引き抜き、鍛え上げる事ができれば、それは即ちリクルーター自身の評価(人事考課)にも直結します。

 

ですので、彼らは学生のためにと言いますが、彼らは自分の会社内での評価のために、全力でリクルーターとなって取り組んでいるのです。

 

このように、リクルーターは人事の手先であり、決してボランティアでは無く、仕事で行っています。

ですので、当然ながら会う時はスーツで、そして、自己PRや志望度、見ている業界や現状どれだけ業務を理解しているかなどをしっかりアピールしてください。

 

 

◆リク面通過なら選考免除も

リクルーターは、ある程度、一定以上の学力のある大学にのみリクが付く傾向にあり、MARCH以上かその近辺の学歴から上に多いです。OBOGが対応するケースもあれば、他大学出身のリクルーターも居ます。

業界の傾向としては、金融と運輸・通信、それから自動車メーカーや建設業などにリクルーターが多い傾向です。

 

中でも、一番エグいやり方を行うのが金融業界です。

61日の人事面接までに、3月頃から多くて10回以上リク面と称して学生を選考し時間を拘束。それなのに、最後の最後のリク面で足切りされて、人事面接には呼ばれないというケースもあります。

 

選考上、有利になるかはその学生とリクルーターの力量次第ですが、通常業務を割いてまで、大学に足を運び、あるいはカフェで時間を使って話をするということは、それだけ学生の選考する上での時間と予算を使っているわけで、その力の入れようからすると、学生になんのうま味が無いことはないでしょう。

 

実際、リク面を繰り返し行い、ある程度信頼関係が構築されて来た段階で、別ルートで選考が早く進んだり、人事に顔つなぎをしてくれたりなどのメリットを享受することができます。


◆リクルーターが付くと断りづらくなる

リクルーターが付くからラッキーとも言えず、良し悪しがあります。

何度も何度も色んなリクルーターから連絡が来て、ここが甘い、ここはもう少しこう伝えようといった、ありがたい(おせっかいな?)アドバイスを受けます。

ただでさえ忙しいのに、このリク面により、大幅に時間を取られるということはデメリットです。




それから、人同士であるがゆえ、多くのリクルーターと関われば関わる程、その企業に「情」が生まれ、後々、他の業界や企業を志望する際に、非常に断りづらくなります。

お前、俺がここまで育ててやったのに、他に行く気か、というような、ある種の師弟関係のような空気が出来てくるため、本当に当社が第1志望なのかを何度も確認され、揺れ動く気持ちに待ったをかけてきます。

 

ですから、あまり温情の絡むような、濃い人間関係の中でしがらみの多い就活をしたく無い場合には、あえてリク面を避けて正面突破する方法もありです。

 

リク面は、事実上のゼロ次選考とは言いましたが、リクルーターに関わらなくても内定は出るからです。

就活生は選ばれる人間であると同時に、選ぶ側の人間でもあるため、別にリクルーターに頼らずとも、正々堂々と正面から門戸を開いてくださっても結構です。




 

OBOG訪問でも評価されているのか

では、OBOG訪問はどうでしょう。もし、就活生から自主的に人脈を使ってOBOG訪問をした場合。例えば、部活やゼミの先輩などを頼りにOBOG訪問をした場合には、その内容は人事に伝わるでしょうか。

 

または、大学のキャリアセンターからの紹介や、資料室の名簿を見て、気になる業界・企業のOBOGを開拓して会いに行く場合。

 

あるいは、企業が仕事理解のために、積極的にOBOGを紹介するための窓口を設けている場合もあります。つまり、人事が窓口となり、訪問を希望する学生には指定されたOBOGを紹介するというケースです。

 

いずれにせよ、これらOBOG訪問の内容は、リク面同様にゼロ次選考であって、人事にその評価が伝わるのかと言うと、「伝わらないとは言い切れない」という回答になります。

 

あくまで、ボランティアかつインフォーマルに行われているOBOG訪問は、少なくとも人事部が絡んで紹介しているケースではなく、就活生とOBOGがその独自のパイプを活用して自主的に接点を持って動いているものを人事部が全て把握することはできません。

ですから、リク面よりは肩の力を抜いて取り組むことができる点はメリットです。


もちろん、リク面同様にOBOG訪問を丸腰で臨む事は、多忙な中で時間をわざわざ作ってくれたOBOGに失礼です。

質問はもちろん、自分が想定する仕事の流れや業務の理解に関する仮説も立てずに訪問することには、なんの意味もありませんし、OBOGからしてみたらむしろ迷惑です。

 

自分が聞きたいことが、セミナーにもネットにもパンフレットにも掲載されてなくて、かつ、これまでどれだけ業界や企業や仕事の理解を深め、どのような仮説を立てているのか。

ということがOBOG訪問の大前提ですので、万全に準備を整えて臨んでください。

 

参考

今、履歴書完成してないとかヤバいんですけど

 

 

◆非公式に人事に伝わる可能性とは

OBOG訪問はリク面と違って選考とは無関係だから、肩の力を抜いて気軽になんでも聞いてね。

とは言ってくれるものの、社員全ての動向を把握することが人事部の役目で、それを厳然と守っていると仮定するならば、どんなに就活生がキャリアセンターも人事部も通さずに、独自の人脈・パイプでOBOGとつながったとしても、安心はできません。

 

在学中には、互いにツッコミ合うほど兄弟のように仲の良かった先輩・後輩の関係だったとしても、先輩が社会人になってしまったら、もうあっち側の人間、向こう岸の企業の人間です。

 

ですから、その話の内容において、

「実は第1志望じゃないんですよね」

「金融より本当は商社に行きたいんですよね」

「なんか全然まともに就活してないんすよね」
 

という本音は、先輩のところで留まる情報か分かりませし、もし人事に伝われば評価は下がります。

 

非公式(インフォーマル)に伝わる可能性というのは、その先輩が企業の、人事部の手先では無かったとしても、先輩の同期が人事部に居た場合、どこかの飲み会の席で、「そーいや、こないだ母校の後輩が俺にOB訪問に来たんだけど、全然ダメダメだったよ」という話題になる可能性がゼロでは無いからです。

 

要するに、気心知れた先輩だからと言って、なんでもかんでも本音・本心のままあけすけに話していいものではなく、
やはり一線は引きながら、あくまで御社が第一志望という気持ちで臨むべき
です。
 

そこまで志望度が高くない企業であれば、そのような建前を作る必要はありませんが、その企業も自分の第一志望「群」に入っているのなら、相手は大人でなにを考えているか分からないので、こちらも手の内をはじめから全て見せる事はリスキーです。

 

なにが本当で、なにが嘘か分からなくなるのが就職活動ですが、
・情報管理の一環として、誰からどこまでどの程度、自分の情報(本音)が伝わるのかというあらゆる事態に想像を巡らせる

そして、 
・ある程度本音と建前を使い分けながら狡猾に進める
ことも、社会人になる準備として就活生に求められているのかも知れません。