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「なるほど」「うんうん」上から目線な何様トーク  

 

「へぇ〜そうなんだ〜」

「ヤバいウケる〜」

 

とまでは言わないものの、まだまだ学生トークが抜けない就活生は多いです。

 

◆それで敬語のつもり?

就活を進めていく中では、たくさんの目上の人、社会人とお会いしアポイントを取り、実際に話をするような機会が増えてきます。

 

今まで親や先生以外の年上と関わる経験が少ない中で育ってきた学生は、大人として当然のコミュニケーションにおける基本的なマナーが欠落しています。

 

例えば、OBへアポを取るために企業へ電話して相手が不在の場合、

「そうですか、承知しました。それではまた私からあらためてご連絡致します」

というのが一般的です。
 

これを、

「私の電話番号は◯◯◯◯なので、伝えてもらってよいですか?」

というのは、

「時間できたらそっちからかけてね」

と言っているようなもので、失礼です。

 

もし、本人が不在であるならば、

「承知しました。それではあらためてご連絡差し上げたいと存じますが、いつ頃お電話をおかけしてよろしいでしょうか」

というように、本人の場合も、他の方であっても相手に選択権を与えてください。

会うかどうか決める権利は学生ではなく、相手(社会人)の方にあるのです。

 

また、本人(OBOG)と話せた際の日程調整(電話・メール)においても、

学生から

「〇月◯日の◯時はどうでしょうか」

 

と自分から提案することはやめてください。

日時を決めるのは多忙な社会人ですので、相手の都合を伺い、相手の日時に合わせてください。

「よろしければ、一度お会いしてお話を伺いたいと考えております。〇〇様のご都合はいかがでしょうか。お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。」

が正しい表現です。

 

 

◆後ろにじと〜って張り付かれても…

実際にお会いできて、ランチの時間に会えることになりました。

「初めまして、私◯◯大学◯◯学科◯年の◯◯◯◯と申します。本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。」

 

と、ここまではマニュアルよろしく、なかなか良かったのです。

しかし、レジで並びながら、

 

OB「何にする?」

と聞かれたら学生はいえいえそんな…と遠慮しつつ、

 

学生「では恐縮ですがコーヒーSサイズで…」

とお伝えしました。

 

そして、そのままOBの後ろにベタっと張り付き、並び続ける。これ、意外に相手は困ります。

 

学生は、その社会人の彼女でも彼氏でも友達でも無いので、コーヒーやランチを奢ってもらうのに、レジの後ろでもじもじされても気が利かないです。

お金を払うシーンで、払っていただく間は、前会計であれば席確保、後会計であれば、店の入口の外で、待つ、が正解です。

 

次に必要な行動を即座に先読みする。

 

つまり、前会計の場合には、

「すみません、ごちそうになります」と端的に感謝を述べた後は、すぐに席の確保と、水の用意をして着座してください。

着座して待機している時も、自分が上座(入口から遠い方、あるいは、4脚イスとソファ席であれば、ソファ席の方に座らないように気をつけましょう。

 

 

◆ふむふむ、なるほど、ってお前上司かよ!

さて、会話が始まり、学生は自分のペースで用意してきた質問をべらべらと話出します。

 

「入社後のギャップは…」

「この仕事で必要な能力は…」

「自社の強みはなんだと思いますか…」


その間、メモを取りながら真剣に耳を傾けている姿勢はいいのですが、相手の呼吸に合わせていますか?

コミュニケーションは対話です。相手の挙動には一切目もくれず気がつかず、一方的に、自分が聴きたい事を自分のペースで質問するのは礼儀に欠けます。

 

・相手が答えたい雰囲気を作っているか。

・相手の表情はどうか、イライラしていないか。

・自分だけがしゃべり過ぎていないか。
 

これらの配慮や気づかいが欠けていると、OBOGの方も、この程度の学生であれば、適当に返しておこうと思われてしまう可能性があります。

自分が聞きたい事を聴くには、まず、相手の言葉の逃がす。

つまり、OBOGの方の状況(挙動や言動)に着目し、話しやすいタイミングや雰囲気を確認してから質問するようにしてください。

 

それから、相づちが

「へぇ」「ふむふむ」「なるほど」「うん、うん」

全部会話マナーとしてNGです。

 

基本的には、
 

「はい」か「ええ」か「そうなんですね」「わかりました」で、

同じ相づちにならないようにこれらを使い分けてください。

また、当然ながら、「ご苦労様でした」という表現も上から発言ですので、言う機会は少ないかと思いますが、「お疲れ様でした」「ありがとうございました」を全ての対話(メール・電話・会話)の基本としてください。

 

さらに詳しく言えば、本来「申しわけありません」「申しわけございません」「とんでもございません」も正しい日本語ではないです。

 

正しくは、「申しわけ無い事でございます」そして、「とんでも無い事でございます」です。ただ、これら日本語は、時代の変遷とともに正しくない表現が一般化し、正しい(と言うことに変換されて)一般的に使用される表現ですので、ここまで気にする必要はありませんが念のため。

 

そのような細かい表現よりも、「聴く態度や姿勢」が気になります。

足を組む、肘をつく、手が自然とあごや髪を触っている、頭をかく、ペンを回している、体が斜めになっている、ずっと下を向いてメモを取っている、逆にずっと目線を合わせてくる、など、
挙げれば枚挙に暇がありません。

 

このような不快な挙動・言動は、グループディスカッションでも共通する点ですので、意識的に姿勢を正し、相づちのタイミングや目線合わせのタイミングなどを身につけておいてください。無意識な言動こそ、相手を不愉快にさせる事があるので、第三者チェックは必須です。

 
参考
ガチで使えるグループディスカッション必勝ポイント3つ!

 

◆あの、もう昼休憩終わっちゃうんですけど

一生懸命質問をする前向きな姿勢は構いませんが、相手の挙動や表情に常に気を配るということを忘れないでください。

 

ランチの60分のうち、待ち合わせで5分、オーダーで5分。残り50分話せると思ったら大間違いです。

相手は、自席に勤務開始5分前には戻らないといけないわけですし、移動に5分かかるのですから、12:10に着座し会話がスタートしたのなら、会話時間は相手の方の余裕を持って30分です。12:40頃には自分から

「そろそろお時間ですよね?」と学生から切り出してください。

優しいOBOGは、その事にあえて触れない方も居て、ヘタすると午後の勤務が遅刻してしまいます。後会計であれば、なおさらレジ会計の時間も必要ですし、その先輩は、本当は自社のトイレで用を足したり、歯磨きをしたりしたいかもしれませんよね。

 

あなたのペースで物事を進めたり喋ったりしないでください。

 

 

 

◆用が済んだらそれで終わりですか?

訪問を終えたら、必ずその日のうちに、

「本日はお忙しい中お時間をいただき、貴重なお話をいただきありがとうございました。」

というお礼のメールをしてください。

と、ここまではマニュアルにも書いてあるので想像できる人は多いのです。

しかしながら、就活が進むに連れ忙しくなり、さらに何人ものOBOGとお会いしているうちに、あの店で、あのコーヒーをごちそうになったあの人から、なんの話をしたんだっけ。そもそも名前なんだっけ?

 

ということが起こります。

これは、内定を得て就活を終えてからで構わないのですが、

「必ず、内定報告(どこに決まったか)という報告と、その節はお世話になりましたという感謝」を忘れないでください。

 

あなたにとっては、数ある出会い、数あるOBOGの中の1人ですが、そのOBOGにとっては、唯一の思い出深い経験である事もあるからです。

 

「あの子、あの当時は凄い勢いで質問して来てたけど、あれからどうなったのかな」というその後の動向は、意外にも関わった当事者は気にしています。

 

自分のペースで物事を進めるな、という言葉には、このように時が経過してもきちんと相手の気持ちに立った経緯と配慮を示す、ということでもあります。

 

起点報告(きてんほうこく)

 

つまり、関わった全ての人々への報告、および、1番初めにお世話になったきっかけの方への報告を忘れないでください。

 

例えば、Aさんがきっかけで、Bさんと知り合い、Bさんがきっかけで、Cさんと知り合い、就活中に最もお世話になったのがCさんだった場合。

 

自分勝手ではなく、相手の立場になって相手の気持ちに想像を巡らせる事ができる人は、内定を得た場合、まず起点であるAさんにお礼の連絡をするべきなのを分かっています。

 

最も長い時間をかけてお世話になったCさんだけにしか気が向かないのは、目の前の人にしか気にしていないと同じことで、社会人になっても苦労し、後から仕事で大きな失敗を犯すかもしれません。

 

今はまだ学生です。たくさん失敗していいのです。たくさん失敗して、指導されて、学べばいいのです。

 

そんな時に、せっかく指導・助言をしてくれたにも関わらず、

「いや、後からきちんとお礼するつもりだったんですよ」

と言い訳がましく言われてしまうと、もう勝手にしてくださいってな話です。あなたにはなにも言いませんし、少しでも助けになろうとアドバイスした私が愚かでしたので、もう関わりませんとなります。

 

その場ではありったけの感謝の気持ちを並べても、3日経てば忘れてしまう。だからこそ、いつまでも恩義に感じ、今ある自分は関わった全ての人たちのおかげであるのだという想いを忘れない大人になってほしいです。

 

それが恩着せがましくて鬱陶しいなと感じるなら、誰の助けにもならない孤高の就活をすべきです。それも、正解です。

 

 

◆人間の本質・本性は細部に宿る

人は都合が良いもので、自分がしてもらった事は簡単に忘れるのに、してくれなかった事はいつまでも覚えていたりします。


だからこそ、人間の本質・本性は細部に宿るという事を胸に刻み、今から習慣にすること。

 

・相手が欲している事、求めている事はなにか。

 

・お世話になった全ての人への感謝や礼儀や敬意を払う事に余念がないか。

 

今から社会人の方々へ向けて一生懸命体現し、相手の気持ちになって考えられる大人になってください。

これからその習慣を身につけましょう。