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子どもの頃、なりたかった職業に意味はあるか?

子どもとの会話で、こんな質問したことはありませんか。

「○○ちゃん、〇〇くん、将来何になりたいの?」

「ケーキ屋さん」「お花屋さん」「サッカー選手」「野球選手」といった答えが返ってきますね。 

子どもはその対象が大好きということですが、そこに職業観はありません。

職業に対する概念(理解や印象)が職業観ですが、これは非常に曖昧なものです。

 

たとえば、航空機を操縦する「パイロット」という職業があります。
 

子どもの頃に憧れる職業の一つと言えますが、飛行が大好きということのほかに、「大空を自由に飛べる」というイメージがあります。

 

しかし、もちろん実際は空を自由には飛べません。

決められた目的地に向かうルート、安全な高度、到着時間を計算して一定の速度で飛行するように自動操縦でコンピューター制御されています。

 

そこで求められているのは、

「緊急時に冷静な対応ができる力」

「空港における離着陸のルール、管制官とのやり取りを徹底確認する性格」

「地上と適切なコミュニケーションをとり、正確に運行できる技術」

などでしょう。

 

パイロットは、飛行機を運行するという仕事柄、一定の権限が与えられた独立した職種です。

マネジメントの立場で部下のやる気を引き出すとか、得意先から情報を収集し、関係者に対して先んじて行動する(いわゆる根回しをする)ことが得意である必要もないでしょう。

パイロットという、わかりやすそうな職業ですら、そのイメージからは推測できないことが多いのです。

 

同じ空の上で活躍する職業として「キャビン・アテンダント(CA)」という職業があります。

 

筆者は、仕事柄よく飛行機に搭乗しますが、観察してみると、

「相手の求めていることに気づいて対処する」

「短時間に迅速、正確に動けるタフさがある」

「自分の感情をコントロールして、お客様と接遇できる」

といった能力が求められることに気づきます。

 

CAは、サービス精神を発揮して動き回ることが仕事の本質です。

しかし、実際の仕事内容を把握せず、「高級な職業」という世間的イメージで、愛想がないのに応募する女性も一定数いるのではないでしょうか。

残念ながら、こういう方では活躍はきびしいです。

 

このように、仕事の内容や実態を知らず、憧れだけで就職してしまった場合、不幸せなキャリアになってしまうのです。

 

人間は地球のような存在で、見方を変えると印象もガラリと変わります。

一定の方向だけではなく、多面的にとらえる必要があります。

あなたの性格や能力とマッチする職業は、きっとあります。

世間的イメージにとらわれず、きちんと期待される役割を理解した上で、就職活動・転職活動をするようにしてください。