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ガチで使えるグループディスカッション必勝ポイント3つ!  

 

 「それでは、ディスカッションをスタートしてください」

 

開始

 

学生A「えっと、まず役割決めませんか?私、司会やります!」

他学生「・・・分かりました、では私は書記で。」 

 

グループディスカッション(GD)の代表的なあるあるです。本やネットなどの就活マニュアルに、役割や司会を決めなければならない、とでも書いてあったのか、あるいは自分がとにかく周囲の学生よりも目立とうしているせいか、役割決めや司会をやりたがる、目立とうと力んで空回りするという学生をよく見ます。

 

そこで、長年企業人事で選考(ディスカッション)の評価者をしていた視点から、GDで明日から使える評価ポイント3つアドバイスします。

 

①相手の気持ちを考えてください

思いやりや、相手の立場に立つというのは、言葉では簡単に言えますが、実際にそれができている人は少ないです。

頑張ろうと意気込む姿勢はよいのですが、はじめましてのGDのチームメンバーに向けて、唐突に役割を決めようですとか、司会をやりたいなどと提案された方の気持ちは考えたことありますか?はじめましてのメンバーは、その意見に納得感はあるでしょうか。表面的にはいいですよ、と言っていても、なにコイツ自分だけ目立とうとしてるじゃん、と思われているのでは。
 

評価者としても、先に提案したもん勝ちという印象を受けますし、
その本人はそもそも司会を進行できる技量や器のある人材か分からないので、その人次第でチームの議論は崩壊し、そのチームは全員評価×となります。

 

また、基本的にGDは、
意見を各自ぶつけ合い、自由に議論し深めていく中で、その話の進め方や、他者との意見の交わし方や展開のプロセスを評価していくもの

ですから、はじめから役割という「型」にはめてしまうことは、その議論の自由度が硬直化してしまい、話の広がりに欠けます。独りよがりの自分勝手な提案で、チームの、そして、議論の可能性を狭めないでください。

 

また、GDは個人競技ではなく、チームプレイなので、自分だけが目立とう、優秀さ、有能さをアピールしようとしても逆に評価はマイナスです。
あくまでも、個人ではなく「チームで勝つ」ということを意識してください。

そして、議論のパワーバランスを考え、自分ばかり話過ぎて独走していないか。他者の意見はもれなく聞けているか。遠慮がちになっていたり、攻撃的になっていたりしないかなど、テーブルで起きている出来事について客観的に俯瞰的に議論をとらえる視点を持つ。
その上で、チームメンバーそれぞれの心情に思いをはせて、チーム全員の気持ちになって議論を丁寧に進めてください。


ただ、周りの意見ばかりに受け入れるばかりで、
自分の意見を出さない「遠慮がちさん」にはならないでください。その人が、常に笑顔で、温かく心優しい人間で、思いやりがある人格者だとしても、話してくれなければ評価のしようがありません。

GD
は、全員が書記であり全員が司会(主役)なのです。 

 

 

 

②意見のぶつかり合いを恐れないでください

「仲良くやりましょう」的な雰囲気づくりをするのは皆さん得意なようで、いわゆる空気を読むことを悪いことだとは思いません。

しかし、
ただ直感で思いついたアイデアを散発しているだけでは意見が全く重ならず、平行線のパターンになります。

これは本当に、非常に多いです。

例えば、「その意見いいですね」「それも分かります」「確かにそれも理解できます」。「では、これらの意見をひっくるめて・・」というまとめ方は、意見が平行線なだけで、議論を深めているとは言えません。

尊重型・同調型・共感型の相づちとまとめは、否定こそすれ対案や違う見解も示せないことと同じで、それは、仲良しごっこをしているだけで、ディスカッション=議論ではありません。

 

別に、個人や人格を否定するわけではありませんから、
恐れず「意見」をぶつけ合い、「意見」に対して否定する分には全く構いません。

もちろん、他者の意見の否定の仕方には配慮が必要です。「それは違うと思います」と頭ごなしに意見を否定すると、会社で働く人材として一緒に仕事をする上でも、うまく融合できるか評価者として不安が残ります。

いったん譲歩しながらも、主張する。例えば、「Aさんのaという意見はとても納得できるのですが、私は、bという見かたもできると考えていますが、いかがでしょうか」

というように。

 

これは、次にお伝えするポイント③にもつながることなのですが、

他者の意見を腹落ちするまで確認し、その人の意見の真意を聞き出し、情報を整理する。その上で、さらに、自分の意見・見解を付加する

という行動は、のちにその議論の重要なキーポイントになったり、発言したAさんの意見を「深めて」いるという行動として良い評価となります。

ただ、相手の意見に賛同するだけではなく、理解できない点や、自分と考えの違う点については、
しっかりと「確認」をし、また、他者の意見と自分の考えとの共通点や相違点が無いか情報を「引き出し」、結論に向けてさらに良い手法、打ち手は無いか最後の最後まで議論の質の向上に余念が無いことを示すことにもつながります。「時間もないし、まぁ、この辺でいっか」、と簡単に諦めずに、前提条件や定義を明確にしながら、意見をしっかりとぶつけ合い、議論をブラッシュアップしてください。

 

 

③結論を急がすいちいち立ち止まってください

決められた時間内にチームで成果や結論を出さなければならないという命題がある以上、急いだり、焦ったりする気持ちは分かります。

しかし、評価者としては、
結論を出すことも大事ですが、結論に至るまでの議論の深め方や他者との意見のすり合わせ方、意見を重ねてより発展的な良案が無いか時間ぎりぎりの最後まで、議論の質の向上に手を抜かずに進めているかという「プロセス」を評価しています。

ですので、有能で思考スピードの速い人や、とあるジャンルについてとても知識が豊富な人に引っ張られて、自分の中にある違和感を置き去りにしたり、あの言葉の意味はきちんと定義づけできていたのだろうか、といった疑問を出さずに(出せずに)トントンと話をフルスピードで進めていくやり方は好ましくありません。

つまり、
「順調に進んでいる時ほど要注意」です。

 

また、話の質、議論の質をどのように深めたらよいのかというと、他者がaという意見を出した際に、そうですね、それも分かります、で終わってしまうと、それは単にうなづいているだけ、相づちをしているだけで議論ではありません。

そのaという意見に対し、
例えば
「私はaという意見は理解できますが、それはb(自分の見解)という意味でしょうか?」
と、確認の意味で投げかける。

そして、その他者の意見の情報を整理し、真意について納得できたら、次は、その意見を踏まえて
「ということは、abaという考え方もできると思いますが、いかがでしょうか」
と自分独自の新たな見解を付加する。

あるいは、
abaが成り立つとするならば、bacbasという可能性も考えられると思うのですが」と、自分独自の新たな「仮説」を提案してみる、などです。

 

そこで、今、どこに向かってなにを話しているのか分からなくならないように、議論のフローチャートのような、
論理展開を明確にするためのロジックツリーを手元でメモしておきながら、いちいち議論の道筋を確認し、それを全員で共有してください。議論の立ち位置の共有は大事です。
 

その都度、その都度、話がひと段落した段階で、
「今までの話をいったん整理してみませんか?」
と提案するのもよいですし、
先ほどのsaについて、もう少し定義を明確にしてから議論を進めた方が、結論もより明確になると思うのですが」
と違和感や疑問を率直に、遠慮せずに出してください。

もしかしたら、
その「ちょっと待って」が、抜け落ちていた思わぬ重要なキーポイントになったり、新たな話の流れを作る、電車の分岐点のようなスイッチポイントとなり、議論の方向性を変える大きな可能性があるから
です。

 

時間ぎりぎりめいっぱいまで議論の質の向上を意識し、さらに良い打ち手は無いか本気で考えてください。

 

そして、自分の中の違和感や疑問は全て出し切り、話の骨を折ってでも、その流れにくぎを刺して、いちいち立ち止まって真剣に考える
という習慣を身につけてください。

 
 

ただ、これには、本当に訓練、練習が必要です。大学で行われているGD対策講座に参加してみることもよいですが、他大学との異種格闘技戦の方が、より心身が鍛えられますので、実際にGDを選考で行っているウィンターインターンに参加してみることを勧めます。

 

5月以降の本選考の大本命の企業のGDでボロボロだった、ということにならないためにも、今から「対外試合」に多く参加し、場慣れして自分のGD力を強化してください。