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縁故採用のウラ話

 

今回は、採用における「コネ」(縁故)についてご紹介します。

 

縁故採用については、ネガティブなイメージでとらえられがちですが、結論から言えば、使えるなら使った方がいいでしょう。応募上、有利になることはあっても、不利になることはありません。

新卒もそうですが、第二新卒や中途採用であってもコネは活用できます。特に転職活動をする方は、志望先に知り合いがいないかじっくり検討してみてはいかがでしょうか?

採用担当は、優秀な人は優秀な人とつながっている場合が多いことを知っています。人づての紹介が、選考上で有利になることは多々あります。

 

ただし、憧れや世間体を根拠に志望するのではなく、志望企業との社風とのマッチングを大事にしてください。これは就活・転職活動の基本です。でないと、せっかく入社しても不幸せなキャリアになってしまう可能性があります。

社風については、当ブログの様々な記事で触れていますので、参考にしてください。(当ブログの検索窓からキーワードで「社風」関連記事を読んでみてください)

 

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◆そもそもコネ社員は使えないのか?

コネ=使えないというイメージを持たれている方も多いと思います。実際、ドラマや小説で出てくるコネ社員というのは、「世間ずれしたドラ息子」「聞きわけが悪い我儘なお嬢さん」として強烈なキャラクターに描かれていることも多いですね。

 

先週からスタートした『就活家族』というテレビ朝日系のドラマでも、第一話から、銀行の幹部の息子が企業をうけるシーンがありました。

http://www.tv-asahi.co.jp/shukatsukazoku/

 

では、「コネ入社組は使えないのか?」

それは安直な発想です。人事経験のある人なら、「そうとは言い切れない」と回答するに違いありません。

コネといえど、例えば、親の仕事への取り組み姿勢を身近なところで見聞きし、自分の仕事観に良い影響をもっている人もいます。

または教育にお金をかけてもらっていて、海外の現地校を卒業して留学経験が長かったり、様々な映画、音楽、絵画、エンターテイメントに人一倍ふれてきて感性の素晴らしい人間、親の地頭のよさを引き継いで頭脳明晰な人もいるでしょう。

つまり、普通に手ぶらで(コネなしで)受けても、内定をとれる人もいますので、コネだから使えないというのは、ステレオタイプな見方です。

 

逆に、親として子どもの教育に無関心で、家庭教育を軽視して育ててきたパターンもあります。「世間ずれしたドラ息子」「聞きわけが悪い我儘なお嬢さん」パターンです。

そのような場合、世間を知らず性格に癖があり、一社員としては使いにくい人、つまり普通に応募したら採用されないような人材も一部には存在します。(ただし一生使えないかというと、その後の本人の圧倒的な努力で大きく花開く人がいるのも事実です)

 

◆コネは、いろいろな企業であるのか?

「縁故入社はゼロ」という方針の企業もありますが、世の中には、様々なレベルのコネが存在しており、大っぴらに「採らない」と宣言している企業はほとんどないといっていいでしょう。(採らないとわざわざ言う意味もありません)

 

個人情報とも関係する部分ですので、企業は大きな声でいうことは今後もないため統計はとりにくい部分ですが、以下にあるようなコネも入れると一定規模の企業なら、コネ枠はあると言っていいのではないのでしょうか。

 

◆コネクションのレベル

企業にもよりますが、以下の3パターンぐらいに分類できます。

 

1.強いコネクション

わかりやすく表現すれば、有力な得意先・取引先の役員クラスのご子息、ご令嬢レベルです。得意先、取引先との関係値が強化される強さで、特にオーナー企業の創業者の血縁だとかなり強いコネを言えるでしょう。(サラリーマン社長と違い、長期間経営に携わる可能性が高いため)

他には、政治家やなどの有力者からの紹介もあり、その範囲は様々ですが、「断りにくい」レベルの強さで、人事としては最終的な内定、入社を視野に入れて選考を行う強さのコネクションです。

『就活家族』の第一話では、このコネクションを持った学生が登場していました。

 

2.中程度のコネクション

大きな扱い額のある得意先・取引先企業ではないが、その幹部から部長クラスの紹介です。

妥当なレベルであれば、優先して採用しようというレベルで、企業によって判断は分かれるところになります。

 

3.弱いコネクション

得意先、取引先の担当レベルの紹介、もしくは自社の社員の親族や知り合い、関係者などの「ちょっとしたつながりによる紹介」がこのレベルです。

人事が気に留めておく程度のコネを含まれますし、そもそもこのレベルは受け付けない企業もあります。

これらのコネクションは、OB・OGを紹介してくれたり、ESを通過させる、筆記試験のスコアを少しは甘くみてあげるといったことで、「義理立て」が成立することがほとんどです。

倍率が高い会社では、このコネによって内定する確率はあまり高くはありません。

ただし、応募者多数の企業においては、ESや適性検査といった初期の選考を通過できるだけで、ぐっと倍率が変わってきます。

もし、あなたに何かしらの「ご縁」があるなら、使えるなら使った方がいいのは、これが理由です。

このレベルのコネでは、血縁関係なく知り合いレベルでも紹介してもらえることもあります。周囲に誰かつながりがいないかを探ってみることも効果があることを知っておきましょう。

 

◆どんな業種が多いのか?

様々な業種でコネ採用はあります。

不動産であれば、大地主(地権者)の親族、メーカーであれば、材料の調達先や銀行との関係値を大事にする場合(逆もしかり)もあります。

マスコミ関係であれば、政治家や芸能人の子息、広告代理店であれば、広告主(スポンサー)の紹介や宣伝部の関係者、銀行であれば大口の融資先の関係者の子息など、統計では出てこない部分ですが、確実に存在しています。

 

◆コネはズルいのか?

生まれ持った人との関係性がコネだとするなら、同じように生まれ持った性質(顔のよさ、頭のよさ、運動神経、感性、裕福さ)といったものは、ズルいのでしょうか?

例えば、アナウンサーの採用、特に女子アナの採用においては、ビジュアルも大事な採用ポイントです。

ミス〇〇(有名大学)

は、アナウンサーを受ける上で有利な要素なのは疑いようもない事実ですが、これはある程度生まれ持ったものですので、なりたくてもなれない人は大勢いるわけです。

世の中はもともと不平等であることを受け入れた上で、自分の頭で考え努力する(時には自分でコネクションを生み出す)こと、機会をつかむことの方が、よっぽど大事なのです。

 

そして、コネで入社したとしても、その後のキャリアは自分と企業(仕事)との勝負です。活躍するもしないも自分次第ですが、何度もいうように、企業や仕事と自分の相性というものは確実に存在します。

社風とのマッチング感を意識して就職活動、転職活動を行わないと、せっかく紹介というプラスアルファの力を使って内定を得たとしても、不幸せなキャリアとなってしまいます。

 

我々は、様々な観点から就活・転職活動のアドバイスを行っています。

周りに相談しにくい悩みがある方にもヒントを必ず提示できますので、是非ご相談くださいね。