JT(日本たばこ産業)に未来はあるか?

J=JAPAN=日本。

 

もともと、国が出資して設立された国策企業は日本にたくさんあります。

JAPNの「J」や、NIPPONの「N」、あるいは社名に「日本」や「東京」や「帝国」を冠する企業が一般的には多いです。

 

例えば、民営化された代表格としては、

 

・日本航空

・東京ガス

・JR(日本国有鉄道)

・NTT(日本電信電話公社)

 

など。

 

なお、NHK(日本放送協会)は、よく国営放送と間違えられますが、正しくは「公共」放送ですのでお間違えないように。

NHKは、特殊法人で総務省が所管しており、その内容は、公共の福祉に資する放送であることが前提であるため、建前上口出しはできませんが、予算決めなどは本会議の承認が必要です。競馬でおなじみJRA(日本中央競馬会)や日本年金機構も特殊法人です。

 

ちなみに、政治・経済で勉強した、1985年の3公団の民営化で呪文のように覚えた「電電公社」「専売公社」「国鉄」の廃止・改組によって4月1日に誕生したのが、NTTとJTとJRです。(第二次中曽根内閣)

 

本日は、そのような中で、JAPAN(日本)の「J」を関するJT(日本たばこ産業)について考えたいと思います。

 

 

■JT=たばこ屋さん?将来性は大丈夫?

詳しい歴史や沿革についてはウィキペディアにお任せするとして、JTグループは国内・海外たばこ事業、医薬事業、加工食品業を中心とした事業活動を行っています。(HPより抜粋)。ちみなに、2年前の2015年に飲料事業から撤退しています。桃の天然水とかなつかしいですよね。

 

国内外のたばこ事業の売上が90%以上ですので、基本的には「たばこで稼ぐ会社」という認識で間違いないです。

また、近年積極的にM&Aを進めて海外事業の展開・拡大に注力していることもあり、10年前は国内たばこ事業が売上の50%以上を占めていましたが、国内のたばこ喫煙者の減少や健康志向の上昇などを背景に、今は海外たばこ事業の売上が国内を超えています。

 

売上比率(ざっくりと)

国内たばこ 約30%

海外たばこ 約60%

加工食品  約7%

医薬事業  約3%

 

国内のたばこ需要は減少の一途ですので、M&Aを中心に海外に軸足を移していることは掴めます。また、食品や医薬品も今後の成長の柱としていきたいところですが、まだ時間がかかりそうです。

 

では、JTの未来は海外にかかっているとして、今後も積極的に海外展開をしていこうという流れに変わりは無さそうです。

ただ、日本のみならず、健康志向は海外にも同様で、増税や規制強化によるダメージは避けられなさそう。

唯一、新興国市場においては前年比増となっていますが、今後も世界的「たばこ」が嗜好されぐんぐん伸びていくジャンルとは言い難く、下降線をたどりシュリンクしていく市場ではないでしょうか。

 

社風としては、

ガツガツと上昇志向の方が活躍というよりは、周囲に歩調を合わせながら個性を出していくと良いかもしれません。

というのも、企業の出自を考えると、現状の危機意識を持って新しいことに挑戦していこうという意欲の高い人も居れば、昔ながらの「公務員気質」を引きずりながら、のなりくらりとのんびり過ごしている方とハッキリ分かれるからです。その空気こそ、半官半民と言われてしまうイメージ をどうしても拭いきれない元国営企業の宿命でしょうか。

 

あとは、キャッシュ(資金)が豊富で、たばこに関しては、参入障壁が高く競争相手が居ないので事実上独占企業。ただ、近年の加熱式たばこブームに乗り遅れ感は否めず、アイコスでおなじみフィリップモリスなど、海外競合他者と対等に戦えるかが勝敗の別れどころ。

M&A戦略も限界があるのではないでしょうか。

 

 

働き方としては、個人商店から量販店まで、販売店様を相手に、「売れるための商品提案や売り場づくり」に、オーナーと一緒になって取り組める点も、特徴です。ただ、基本的に、食品や日用品や化粧品など(たばこも含めて)段ボールに入るような商品は、体力仕事があります。

段ボールに商品を積めて、トラックから積み下ろし、売り場へ搬送、売り場の展開、積み上げなどです。生活に身近な商品ほど、泥臭い現座作業がつきまとうことは理解しておくとよいです。

基本的にスーツよりも、作業着やジャンパーの方が多いかもしれません。

 

 

しかし、

JTは、事実上一強、潤沢なキャッシュ、そして生活に身近な商品を扱う企業の割には給料が良いです

食品や化粧品日用品メーカーは給料そこそこです。

 

近年入社している人は高学歴な優秀層が多いですが、学歴は置いといて、ぬるま湯につかって来たような50代以降の先輩方をしり目に、どんどん挑戦して収益を拡大させていきたい、JTをもっとよりよく変えていきたいという強いマインドを持っている方には、相対的に有利な立場で仕事ができる環境と言えます。

 

以上です。次回は、同じ「J」を関するJSRについて書きたいと思います。

 

by 就活・転職アドバイザー :
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